2019年、映画界の巨匠が手掛ける新たなTVドラマが誕生した!全米ベストセラーの原作は、あのスティーヴン・キングが絶賛し、映像化権が争奪戦となったほど。、『エイリアン』や『オデッセイ』などの映画作品だけでなく、「グッド・ワイフ」(09-16)、「高い城の男」(15-)など数々の傑作TVドラマも手掛けているヒットメーカー、リドリー・スコットが製作総指揮を務める『パッセージ』は11月2日(土)SEASONSコンパクト・ボックス発売&DVDレンタル開始!
人類滅亡、陰謀、そして感染が描かれる本作は近年ヒットしている海外ドラマの王道ともいえる要素をもつSFサスペンス・アクションだが、 “少女×オッサン” という異色のバディ関係も描かれるのも見どころのひとつだ。人類滅亡の危機が迫る近未来を舞台に、政府が企む禁断の新薬実験を行う組織‟プロジェクト・ノア”に執拗に追われる少女エイミー(サナイヤ・シドニー)と、彼女の唯一の味方である連邦捜査官ブラッド(マーク=ポール・ゴスラー)のスリリングな逃亡劇は見ごたえ満点。さらに血の繋がらない2人の絆が生み出す疑似“親子”ドラマは、過去にさまざまな映画、ドラマで描かれ続けてきた。
まずは世界的な大ヒット作『レオン』(1994)。孤独な日々を生きるすご腕の暗殺者レオン(ジャン・レノ)と、家族を皆殺しにされた少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)の交流が描かれる。彼女をかくまったレオンは、そのまま一緒に生活を送ることになり、2人の疑似“親子”関係が描かれる。お互い惹かれあう2人の関係は、“親子”を超えて“恋人”同士にも近い間柄にも見えるところが本作の魅力のひとつでもある。
クリント・イーストウッドが監督・脚本を務め、ケビン・コスナー主演の『パーフェクトワールド』(1993)では、脱獄犯と人質の少年との交流、そして男を追う警察署長の苦悩が描かれている。中でも脱獄版を演じたケビン・コスナーと、少年フィリップ(T・J・ローサー)の人質と脱獄犯が交流を重ねていき、“親子”を超えた絆が結ばれていくところが感動を呼んだ。
ハリウッド映画でも数多く描かれる疑似“親子”ドラマの中でも、11月8日より公開される『ターミネーター:ニュー・フェイト』の“正当な”前作となる『ターミネーター2』(1991)では、時空を超えて送り込まれた2体のターミネーターが、人類の救世主となる少年をめぐって壮絶なバトルを展開する。未来から送り込まれたターミネーターT-800型(アーノルド・シュワルツェネッガー)と、人類の救世主となる少年ジョンとの、ロボットと少年という従来描かれなかった全く類のない“親子”の絆は見る者をアツくする。
ハリウッドのエンターテイメント映画だけでなく、邦画でも疑似親子ドラマが近年世界的な注目を集めたことも記憶に新しい。第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画としては1997年の『うなぎ』以来21年ぶりとなる最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督作『万引き家族』(2018)では、まさに“疑似親子”“疑似家族”がテーマになっている。祖母の年金を頼りにして足りないものを万引きで賄っている一家が、ある事件を機にバラバラに引き裂かれそれぞれの秘密が明らかになっていく様が綴られる。リリー・フランキー、樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優、オーディションで選出された子役の城桧吏、佐々木みゆらが名を連ね、物語をより一層味わい深いものにしている。
世界的な大ヒット映画や受賞作品で描かれる、血のつながりのない疑似“親子”ドラマを通して年末年始の帰省前に、もう一度家族の有り方や親子の愛情を見つめ直してはいかがだろうか?
STORY
人類滅亡の危機が迫る近未来、ボリビアで見つかった謎のウイルスから新薬の開発を目指す‟プロジェクト・ノア“が始動する。開発を急ぐ研究者たちは被験者として10歳で母を失った少女エイミーに目をつけ、連邦捜査官ブラッドに彼女を連れてくるよう指示。しかし、娘を無くした過去から、心を閉ざし人を信じられなくなっていたブラッドは、エイミーと出会い、話し、わかりあうことで過去を払拭し、ノアを裏切り彼女を助けることを決意する。そして、少女と捜査官の壮絶な逃亡劇が始まるのだった。一方、ノアでは謎の幻覚や悪夢に悩まされる研修者が続出しており、新薬開発の弊害となっていた。その原因は、実験の副作用により人間とはかけ離れた存在へと変貌を遂げた過去の被験者たちだった。
作品情報
原題:PASSAGE, THE
製作年:2019年
製作国:アメリカ
年齢制限:なし
発売元・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
公式サイト:https://video.foxjapan.com/tv/passage/