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ニュージーランドの国民的ロックバンドSIX60(シックスシックスティ)にインタビュー! ユニークすぎる結成秘話を告白「気がついたらバンドができてて、名前も勝手に決められてたんだ(笑)」

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ラグビーW杯で最も注目を浴びたと言っても過言ではない “オールブラックス”で知られるニュージーランドにて、2008年に結成されたロックバンドSIX60(シックスシックスティ)。2010年「Rise Up 2.0」でNZシングルチャート1位を獲得、翌年リリースの「Don’t Forget Your Roots」はNZミュージック・アワードで「最も売れたシングル曲」「最もラジオでかかった曲」「同最高楽曲」の三つの賞を受賞し、人気を揺るぎないものにした。

今や“国民的ロックバンド”となった彼らは、今年2月NZバンドとして歴史上初めて、ウエスタンスプリングスタジアムで5万人のソールドアウト公演を行うなど、ますます快進撃を見せている。

six60

(左から)ジャイ・フレーザー (リードギター)、マーロン・ジャーブス (シンセ、サンプル)、マティウ・ウォルターズ (ヴォーカル、ギター)、クリス・マック (ベース、シンセ)、イライ・パーウェイ (ドラム)

 

そんなSIX60が、ラグビーで大熱狂の渦が巻き起こる日本に来日! 大分と渋谷でライブパフォーマンスを行う中、TVグルーヴは単独インタビューを決行。彼らのバンド結成の経緯や、日本の印象などを伺ってきた。

――まず、SIX60というバンド名の由来を教えて下さい。

ジャイ:大学がデニーデンという街にあって、そこのNo.660 キャッソルストリートというところに住んでいたんだ。その界わいは学生街で、パブで飲んではフラットに戻ってパフォーマンスをよくやっていた。そしたら、いつのまにか観客たちに「660ボーイズ」って呼ばれるようになったんだ。

SIX60インタビュー

ジャイ・フレーザー

――みなさん同じところに住んでいたんですか?

ジャイ、マティウ:いいや(笑)。

――ラグビーをプレーしていた時にSIX60を結成されたそうですね。

マティウ:僕とイライが、同じラグビーチームだったんだけど、このメンバーが全員集まったのは、実はチーム内じゃないんだ。特に「よし!バンド組もう」と思ったわけじゃなく、演奏していたらこのメンバーで落ち着いて、そしたらみんなからなんとなく「660ボーイズ」って呼ばれるようになった。勝手に名前をつけられて、自分たちでバンド名も決められず、自然的にバンドになっていたんだ。

――自分たちの音楽を定義するとしたらどんなジャンルになりますか?

マティウ:ん〜「(日本語で)カッコイイ」かな(笑)。「チョーカッコイイ」!

――NZミュージック・アワードで三つの賞を受賞した「Don’t Forget Your Roots」はマオリ語でも歌われていますが、マオリ語は公用語なんですか?

SIX60インタビュー

マティウ:そうだね。マオリ語と英語が公用語だよ。実はメンバーは誰もマオリ語を話せないんだ。だからこそ、楽曲をマオリ語で再録することがとっても重要だった。自分たちの世代でもマオリ語をしゃべれないマオリ人が多くいる。まあ、いろんな経緯があって、その機会が奪われてきたんだけど。だからこそ、自分たちの文化とまた繋がるということがすごく重要だなって思っていたんだ。ニュージーランドとマオリ語の関係だけでなく、 “自分たちのルーツと繋がろう”という全世界に向けての呼びかけでもある。未来の自分を見つけるためには、やっぱり自分のルーツを知る必要があるからね。

「Don’t Forget Your Roots」MV

「Don’t Forget Your Roots」マオリ語版

――10月11日にリリースされた「Please Don’t Go」は、ハイトーンの歌声と中毒性のあるメロディがとっても印象的でした! この楽曲に込められた思いは何でしょう。

マティウ:メッセージはどっちかっていうと、音楽的要素にあると思う。この曲に関してはSIX60の要素すべて、細部の部分までを散りばめられることができた。だから、サウンドを聞いてもらうと、ヘビーなヒップホップで、ボーカルのサンプリングや、ファルセットが入っていたり、ピックコーラスがあったり。バンドならではの“楽器を奏でる”ということを楽しみながら、自分たちを表現できたと思うよ。

「Please Don’t Go」(Audio)

――昨日は、渋谷で初の来日公演でしたね。いかがでしたか?

クリス、マーロン、イライ:最高だった!

ジャイ:とっても良かった。

マティウ:最高に楽しかったね!

渋谷でのライブの様子。ハカを披露するオーディエンスも

Instagram

――日本のファンとニュージーランドのファンとの印象は違いましたか?

マティウ:数週間前に別府でも、親善試合に行ってパフォーマンスをしたんだけど、とってもノリが良いイメージだった。手拍子をすると、即座に一緒にやってくれて。

ジャイ:応援する気持ちがすごく伝わってきたよ。

――街はどうでしたか?歩いてみましたか?

全員:もちろん!

マティウ:以前にも日本に来たことがあったんだけど、ずっと渋谷を放浪してたよ(笑)。

――渋谷のどういうところが好きですか?

マティウ:渋谷から感じるエネルギーがすごい。24時間ノンストップで、なんでもやりたいことを1日中いつでもできそうな感じ。

――渋谷はハロウィンの真っ只中だったと思います。メンバーのみなさんはハロウィンに何かされましたか?

ジャイ:そうだね。たくさんコスプレを見たよ!

マティウ:ニュージーランドにはあんまり、ハロウィーンを祝う文化はないんだ。だから最初は「何やってるんだろう?」って思ったよ(笑)。これが日本の日常なのかなってちょっと疑問にさえ思った。じゃあ今日、なにか衣装でも買ってやってみようかな(笑)。マリオカートが走ってるのも見たよ! 楽しそうだった。

――もし時間があれば、日本でやってみたいことはありますか?

クリス:日本の料理を全部食べたいな! 時間がないなら、すべてのジャンルのベストを少しずつ食べてみたい。

マティウ:ロボットレストランがあるって聞いたよ。きっとクールだろうから行ってみたいな。

マーロン:僕は富士山に登ってみたい。あんまりハイキングしないけどね(笑)。

イライ:僕はマリオカートかな!(笑)今すごいやる気になってる。

ジャイ:クリスと同じで、素晴らしい日本料理を堪能したい。

マティウ:ジャイとクリスは変なものをチャレンジしたがるんだよ。タンとか内蔵とかね。

ジャイ:でもいろいろ試してみたいんだ。

クリス:タンは最高だったよ。

――日本では今、ラグビーがものすごく人気で、さらにSIX60さんが来日したことで「ニュージーランドに行ってみたい!」と思った日本人もたくさん増えたと思います。なにかオススメの場所は食べ物はありますか?

ジャイ:海辺もキレイだし、山も美しい。その極端な面を見てもらいたいな。有名なファカパパという山も良い。観光地もいいけど、なるべく田舎の風景を見てもらいたい。

マティウ:ニュージーランドはワインが有名だよ。あとは地元ならではの料理「HANGI(ハンギ)」というのがあるんだけど、地面を掘ってそこに熱い炭鉱を入れて、その上に食べ物をのせて、一日中ずっと調理する料理なんだ。昔からある料理だよ。

――ハンギはどこでも食べられるんですか?

マティウ:自分で穴を掘ったらどこでも食べられるよ(笑)!…というのは冗談で、オークランドにレストランがある。あとはお祭りとか、伝統的なイベントのときによく見かけるから、そういうイベントに行くのがいいかも。

――オールブラックスとも交友があるそうですが、試合はご覧になられましたか?

マティウ:大分も見に行ったし、セミファイナルもその場で見たよ。負けて悲しいから、次の質問にしよう!(笑)

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――日本のチームの印象はいかがでしたか?

マティウ:アイルランドとのゲームを観戦した。最高だったね。メンバーみんな日本が勝ったのを見て大喜びだった! オールブラックスの次に日本チームのファンだよ!

――普段はバンドメンバーでラグビーをプレイしたりしますか?

マティウ:一緒にはやらないよ。(ジャイとクリスを指差して)こいつらは小さすぎるからね(笑)。

SIX60インタビュー

ジャイ・フレーザーとクリス・マック

マーロン:ラグビーはタックルするから大変だけど(笑)、相手をタッチするゲーム「タッチラグビー」はメンバーで何回かやったことがある。

――メンバーのみなさんでほかに何かされますか?

マティウ:ドリンク!

クリス:パーティー!

マティウ:ツアーで各国をまわったときは、みんな5人で新しい街を散歩したりするよ。

SIX60インタビュー

仲の良さが伝わるほど終始楽しそうだったSIX60

(インタビュー終わり)


SIX60 最新アルバム『SIX60』

収録曲:

01. Never Enough

02. Please Don’t Go

03. Long Gone

04. Ghosts

05. Breathe

06. Tomorrow

07. The Greatest

08. It’s Been Raining

09. Sundown

10. Bitter End

試聴・ダウンロードはコチラ ☞ https://SonyMusicJapan.lnk.to/SIX60TV

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