人気歌手のレディー・ガガが、人生最悪のできごとは「精神の崩壊」であったことを告白した。雑誌「ELLE」が伝えている。
レディー・ガガといえば、長年トップシンガーとして活躍し、最近では女優業もこなし、映画「アリー/スター誕生」では主演を務め、第91回アカデミー賞では主演女優賞にノミネート、主題歌「シャロウ~『アリー/スター誕生』愛のうた」が歌曲賞を受賞と、めざましい活躍ぶりだ。
そんなガガでも、長年にわたり、精神病と闘ってきたのだという。先日ガガは雑誌「ELLE」の最新号で表紙を飾り、同誌の中で名司会者オプラ・ウィンフリーのインタビューに応じた。
ガガは10代の頃にレイプに遭い、またキャリアを通じて様々なトラウマを受けたという。ガガは「私はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えているの。そして慢性疼痛も患っている。神経障害性疼痛トラウマ反応は、私の人生の一部なの。薬を飲み、何人もの医者がいて、これが私が生き延びる方法なの」と、成功の裏のツラい生活を明かした。
さらにガガは「私は進み続けたわ。そこにいる子供だって、大人だって、みんないろんなことを乗り越えているし、私が彼らに知ってほしいのは、進み続けることができるということ、生き延びることができるということ、そしてアカデミー賞だってとれるということよ」「もし苦しんでいる人を見たら、彼らに歩み寄って『ねえ、あなたのことがわかるよ。あなたが苦しんでいるのがわかる。私はあなたの味方だよ。あなたの話を聞かせて』と受け入れるわ」と、同じく精神的に苦しむ人々の味方であることを明かした。
またガガは自傷行為をしていた過去も明かした。「私はこのことについてあまりオープンにはしてこなかったんだけど。でも人々にとってこれを知ってもらうのは大事なことだと思う。私は長い間自分をカッターで傷つけいてたの。自傷行為を止めることができたのは、私がやっていることは助けを求める言葉ではなく、痛みを見せようとしているからなんだ、ということに気づいたからだったの」
「私が誰かに『ねえ、私は自分を傷つけい衝動にかられているんだ』と伝えたことに気づいた時、私はやめたの。そして私の隣にいた人は『私にその傷を見せなくていいよ。ただ言ってくれればいいんだよ。今どんな風に感じている?』って。そして私は自分のストーリーを伝えることができたの」と、自傷行為をやめることができた過程を明かした。
またガガは、過去に遭ったレイプで、精神崩壊してしまったと明かし「私はその時精神が崩壊してしまったの。それは私に起きたことの中で一番最悪のできごとの一つだった。私は緊急治療でERに連れていかれ、精神科医がきたの私はただ叫んでいてそして『誰か本物の医者を連れて来てくれませんか!?』って言ったの。私は何が起きているのかわかっていなかった。だって私の体は麻痺してしまっていたから。私は完全に分離してしまっていた。そして医者は私を落ち着かせて、この症状が出た時用の薬をくれたわ」と明かし、医者と友人たちが、人生を救ってくれたことを明かした。