米国出身のラッパーで、TVホストとしても活躍しているT.I.(39)が、18歳になる娘に毎年、ある検査を受けさせていると発言し、物議をかもしているという。theguardian.comなどが報じている。
T.I.といえば、これまで7枚のアルバムをリリースし、そのうち3枚が全米1位に輝き、またグラミー賞受賞歴もある実力派ラッパーだ。また彼は俳優としても活躍しマーベル映画「アントマン」にも出演。そして現在、ネットフリックスのオーディション番組にも出演している。
そんな彼が、ポッドキャスト「Ladies Like Us」に出演し、自身の子供の性教育について聞かれると「ぼくの家庭では、会話だけでなく、娘の処女膜をチェックするために毎年婦人科に連れていきます。もちろんぼくも彼女に同行して行くんですよ。彼女の18歳の誕生日の時点では、彼女の処女膜は無傷だったんだ」と、18歳になる娘デイジャ・ハリスに16歳になった時から毎年「処女検査」を受けさせていることを明らかにした。
しかし処女膜は性行為だけでなく、激しい運動などでも破れる可能性もあると言われるとT.I.は「そうやって『性行為以外でも、サイクリングや陸上競技、乗馬、その他の運動でも処女膜が破れることを知ってほしい』と言うけど、ぼくは『じゃあお医者さん、彼女は乗馬もしませんし、サイクリングもしないし、スポーツも何もしていない。だから処女膜を確認して、すぐに結果を送ってください』と言うのさ」と反論したが、このコメントはのちにポッドキャストから編集でカットされたようだ。
T.I.は父親として娘が純潔を守っているかどうか知りたいようだが、T.I.の行為は過保護で独占的であると多くの人がバッシングしている。
この検査についてだが、実際に医師が2本の指で膣の中の処女膜を確認するというやり方なのだという。2018年に、世界保健機関など3つの国連は「医学的に不必要で、痛みを伴うことがあります。また屈辱的でトラウマ的でありやめるべきです。また処女膜で女性が成功をしたかどうかを証明できるという根拠はありません」と、非難のコメントを発表している。
しかし米国だけでなく他国でも、T.I.と同じように娘に「処女検査」を受けさせる家庭もあるようで、またインドネシアでは、処女ではない女性は、軍隊と警察に入ることができないということでこの検査を受けさせられることがあるという。廃止を求める運動が広がってはいるものの、いまだに大きな問題となっているようだ。