セレーナ・ゴメスのそばにはいつもテイラー・スウィフトがいる。
セレーナ・ゴメスは昨年11月に療養施設を退院して以降、順調な回復ぶりを見せている。関係者が「セレーナは今とてもよい状態です。自分自身の時間を確保し、友人や大切な人たちとあらためて交流を深めています」と話すように、仕事のスケジュールやパパラッチに追い回される数年前のストレスフルな生活からは抜け出し、自律的で健康的な日々を過ごしているようだ。
そしてそんなセレーナの大きな心の支えになっているのが、セレーナにとってのBFF(Best Friend Forever=永遠の親友)、テイラー・スウィフトの存在だ。つい最近、2人は一緒に写る写真をSNSに公開したばかり。カジュアルな写真ではあるが、テイラー・スウィフトは先日のゴールデン・グローブ賞授賞式にサプライズ出演したり、交際中だとされる俳優ジョー・アルウィンと時間を共にしたりと、公私ともに超多忙の毎日。そんな中、テイラーがわざわざ時間を割いてセレーナと同じ時間を過ごしたという事実そのものが、2人の絆の強さを物語っている。
「テイラーはセレーナにとって常に心の安らぎを与える存在なんです。すばらしい友情をはぐくんでいるのはもちろんですが、2人は他の人には理解できないレベルでつながっているのです」と関係者が語るように、2人の間には、かけがえのない、とても強い絆があるようだ。
10年以上にわたる交友
今ではショービズ界のトップスターとして活躍するセレーナとテイラーだが、2人の友情はすでに10年以上前にさかのぼる。
2008年ごろ、テイラー・スウィフトは、当時大人気だったアイドルロックバンド「ジョナス・ブラザーズ」のジョー・ジョナスと交際。同時期にセレーナはジョーの兄のニックと交際していた。2人はそのころから特に仲が良くなったと言われている。たしかに、互いの交際相手が芸能人で兄弟という関係はとてもめずらしく、だからこそ2人はシェアできることがたくさんあったのだろう。
やがてセレーナとテイラーのキャリアはともに大ブレイク。今や彼女たちのニュースが出ない日はないほど、押しも押されぬ世界的なトップスターとなった。しかし一方で、名声を得たことによって支払わないといけない代償も大きくなっていく。
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四六時中パパラッチに追われる生活が心と体を蝕む
過密なスケジュール、売れ続けないといけないというプレッシャー、ファンやメディアからのさまざまな批判や中傷・・・。彼女たちの肉体や精神面への負担はどんどん増していく。特に24時間365日、セレブたちを追いかけまわしては、センセーショナルなゴシップ記事を書き立てるメディアやパパラッチは彼らに一瞬たりとも心休まる隙をあたえないどころか、どんどん精神的に追い込んでいく有害な存在だ。
テイラーとセレーナもまさにそうしたメディアの標的にされた。
テイラー・スウィフトは、前述のジョー・ジョナスをはじめとして、ジョン・メイヤー、ザック・エフロン、ハリー・スタイルズ、カルヴィン・ハリス、トム・ヒドルストンなど、著名な俳優やアーティストとの交際が多く、またテイラーが彼らとの交際からインスピレーションを受けて楽曲を作っているとされることから、メディアは彼女の音楽と私生活を結び付けて面白おかしく書き立てた。
一方のセレーナ・ゴメスも、長年にわたって交際と破局を繰り返したジャスティン・ビーバーとの関係がメディアの注目の的となり、世界中のパパラッチが2人の密会現場を撮影しようと追いかけまわしたり、面白いネタを得るために、知人や関係者のところに押しかけるなど、取材はエスカレート。ジャスティンとセレーナの名前を掛け合わせ「ジェレーナ劇場」として、日々大量のゴシップ記事がばらまかれた。
活動休止に追い込まれたセレーナ・ゴメス
そんな状況が何年も続けば、肉体的、精神的に支障をきたすのは当然のことだろう。2016年3月、セレーナ・ゴメスは、以前より患っていた難病ループス(全身性エリテマトーデス)が悪化。その症状である不安症、パニック発作、鬱(うつ)などの治療に専念するため、活動を休止することを発表した。
それ以降、セレーナはリハビリ施設への入退院を繰り返しつつ治療・療養につとめてきた。2017年夏には、友人で女優のフランシア・レイサから臓器の提供を受け、腎臓移植手術もおこなった。6時間にもおよんだ手術では、危険な局面もあったようだが、無事成功した。
“ジェレーナ劇場” 再び
しかし一方で、2017年暮れには、ジャスティン・ビーバーとの復縁が大々的に報じられ、翌2018年春には一転、破局報道が流れた。その後、相手のジャスティンはヘイリー・ボールドウィンと婚約、結婚へ至った。セレーナにとって決して心穏やかに過ごせる毎日ではなかったようだ。昨年10月には、ふたたびリハビリ施設への入所が伝えられた。
この時のセレーナのフラストレーションは相当大きかったようだ。関係者は当時の彼女の様子を次のように話している。
「仕事で忙しくすることが好きなセレーナにとってはつらい経験だったでしょう。長時間、施設で過ごしてもあまり改善しなかったので、彼女は次第に不安を募らせ感情的になっていきました。そしてパニック障害を起こしたのです」
プロフェッショナルとして一流のキャリアを築いてきたセレーナだからこそ、満足に仕事の時間がとれず、またプライベートでも思うようにいかないことが相当に辛かったのだろう。
回復への強い決意とテイラー・スウィフトとの絆
しかし、この経験がセレーナに、今度こそ絶対によくなってみせる、と強く決意するきっかけになったかもしれない。セレーナは11月には施設を退所。まだ完治はしてないものの、現在はゆっくりと自分の時間をとりながら、健康的な生活につとめている。特に今回は、生活全般についてセレーナを指導する「ライフ・コーチ」を常に一緒に連れて行動したり、スキーやハイキング、乗馬など、体を積極的に動かすことを心掛けているようだ。
そして冒頭で関係者が述べたように、セレーナは、自分にとって本当に大事な人たちとの時間を過ごすようにしている。その中でもテイラー・スウィフトは、まさにセレーナが一番会いたい人物であったことだろう。セレーナの母親マンディ・ティーフェイの言葉が、セレーナとテイラーの関係をみごとに言い表している。
「娘とテイラーの友情はとても固くて、互いに何でも話せると感じるんです。そしてつねに正直で、相手にとって本当に大事なことを言い合える関係なんです。そういう関係はなかなか他では見つけることができません」「テイラーは本当に見た通りの人物です。地に足がついていて、すごく努力家です。そして彼女はいつもセレーナのためにそばにいてくれます。そんな人、他に見つけることはできません。彼女たちは一緒にここまで歩んできて、一度も離れたことはありません。まさに真の友情なんです」
【動画】「テイラー・スウィフトは娘セレーナのためにいつもそばにいてくれる」セレーナ母マンディ・ティーフェイ インタビュー(2018年5月)
BFFのテイラー・スウィフトがいる限り、セレーナ・ゴメスは今後も順調に回復を続けていけるだろう。それはまたテイラーにとっても同じで、セレーナの存在があるからこそ、厳しいエンタメの世界でテイラーはさらに輝いていけるだろう。唯一無二といえる2人の関係に今後も注目していきたい。
※記事初出時に文中の一部情報に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
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