世界中で記録的大ヒットを遂げ、日本でもすでに興行収入45億円を突破し社会現象となっている映画『ジョーカー』。主演の俳優ホアキン・フェニックスは、その鬼気迫る迫真の演技で本年度のアカデミー賞主演男優賞大本命と言われ大注目を浴びている。しかしそんなホアキンには、『ジョーカー』よりもずっとリアルで、そのあまりに壮絶な演技のせいで全米中の人々をダマしてしまった“真の最高傑作” が存在していることはあまり知られていない。その作品こそが、ホアキンが自身の私財数億円と、2年間の仕事を放棄して作り上げた衝撃のフェイク・ドキュメンタリー、『容疑者、ホアキン・フェニックス』だ。
この度、『ジョーカー』の大ヒットを受け、この超問題作のDVDが2020年1月17日(金)、緊急再リリースされることになった。また、VODでも1月1日(水)より各プラットフォームで順次配信開始される。
全米をダマし、怒らせた、ホアキン史上最狂の名演とは!?
2008年、すでに世界的スターとして知られていたホアキンは突如として「俳優引退」と「ラッパー転向」を宣言、表舞台から忽然と姿を消した。以来、風貌は変わり果て、薬物中毒の噂まで広まった彼の姿に、ファンは涙し、心から心配していた。
しかし、2年後に事態は一変。引退宣言以降の彼を記録し続けた“ドキュメンタリー”である本作の公開後すぐ、ホアキンはなんと、全てが監督を努めたケイシー・アフレックと仕掛けた壮大なウソで、世間を騙すための実験だったと打ち明けたのだ。結果、映画はファンの怒りを買い興行的にも鳴かず飛ばず。
日本でも2012年に限定上映されたが、大きな成功を収めることはなく、すでに数年前に配給権も消失。DVDも絶版状態になっていた。
しかし、映画ファンや批評家の間では、数多くのセレブや友人たちを含め、米国中を完全にダマしてしまった本作こそが、俳優ホアキン・フェニックスの、そしてケイシー・アフレックの紛れもない真骨頂で最高傑作であると認められてる。
このフェイク・ドキュメンタリーの中で、“常軌を逸してしまった自分”を演じるホアキンの怪演はまさに「リアル」で、相棒ケイシーの回すカメラの前で、ドラッグ、買春パーティー、挙句の果てには気に食わないスタッフの顔の上でウ○コまでしてしまう始末。本気で彼を心配したベン・スティラーが、わざわざ彼の自宅を訪れてくるシーンまで収められている。
今回、『ジョーカー』の大ヒットでホアキン・フェニックスへの注目が急上昇する中、多くのファンや報道関係者から本作への問い合わせが殺到し、日本の配給元は急遽権利元と再契約交渉を行い、お求めやすい新たな価格設定でDVDの再発売が決定。また、各VODプラットフォームでも1月1日(水)より順次配信が決定。
【INTRO】
信じた私が、バカでした。
2008年末。故・リヴァー・フェニックスの実弟であり、『グラディエーター』『ウォーク・ザ・ライン』で二度もオスカー候補に選ばれた世界的スター、ホアキン・フェニックスが、突然の【俳優引退とラッパー転向】を宣言、突如として表舞台から姿を消した。そのニュースは瞬く間に世界中を駆け巡り、ファンたちは悲しみの涙にくれた。
その後のホアキンは、見る影もなく激太りし、長い髭は生やし放題、明らかに挙動不審で、会話すらままならない。「彼は精神的に疲弊し、薬物に溺れてしまった…」人々はそう噂し、心から彼を心配していた。だがそれから2年後、実は引退も苦悩も大ウソで、すべては彼の悪趣味なジョークだったことが発覚。
実際に2年間の仕事をキャンセルし、巨額の自費を注ぎこんで作り上げた、この一世一代の大イタズラにアメリカ中はすっかりダマされ大激怒、ホアキンは一瞬にして全国民を敵に回してしまったのだった。監督は、ベン・アフレックの実弟であり、2016年に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した人気俳優ケイシー・アフレック。当時義兄でもあったホアキンに密着し、衝撃的な監督デビューを果たした。
また本作では、ブルース・ウィリスやジャック・ニコルソン、ベン・スティラーといったセレブ達が次々とダマされていく様子も克明に記録。さらに「ラッパーになりたい」という彼の熱意に応えてプロデュースを引き受けた超大物プロデューサー、ディディの哀れな姿も映し出されている。
【スタッフ】監督:ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(出演)、製作:ケイシー・アフレック / ホアキン・フェニックス
【出演】ホアキン・フェニックス/アントニー・ラングドン/ケイリー・ペルロフ/ラリー・マクヘイル/ケイシー・アフレック/ジャック・ニコルソン/ブルース・ウィリス/ダニー・デヴィート/ベン・スティラー/ショーン・コムズ(ディディ)/ジェイミー・フォックス/ビリー・クリスタル/ダニー・グローヴァー
2010年/アメリカ/108分/原題:I’M STILL HERE © 2010 Flemmy Productions, LLC