人気歌手テイラー・スウィフトのファンが、彼女の音楽権利を所有し過去の楽曲を演奏することを禁じたスクーター・ブラウンらに対し「殺す」などと脅しているそうだ。
テイラー・スウィフトとスクーター・ブラウンのバトルは、スクーターの会社「イサカ・ホールディングス」が今年6月、カントリー・ミュージックに特化したレコードレーベル「ビッグ・マシーン・レコード」を買収したことから勃発。「ビッグ・マシーン・レコード」はテイラーが昨年まで所属していた会社であり、彼女の楽曲の原盤権が同社にあるため、彼女の過去の楽曲の権利がスクーターのものとなった。実質、テイラーは自分が過去に作曲しリリースした楽曲を自由に使えないというなんとも不公平な立場になってしまったのだ。
さらにテイラーは11月14日、インスタグラムのストーリーにて長文メッセージを投稿。テイラーは「2019 アメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)」にて「10年のアーティスト」として祝われる予定であり、そこで過去の楽曲を含むメドレーを披露する予定だったが、楽曲の権利を所有するスクーターが「パフォーマンスはしてはいけない」とテイラーに指示したという。テイラーは、この件についてファンに助けも求めている。
このテイラーのメッセージを見たファンはスクーターや「ビッグ・マシーン・レコード」社長のスコット・ボーチェッタ、同社の社員などに対し、SNSやメールなどで脅迫めいた内容の文章を送っているという。
関係者がTMZに話したところによると、スクーターの妻や2人の幼い子供たちも脅しのターゲットとなっているそう。さらに米テネシー州ナッシュビルにあるスクーターの会社「イサカ・ホールディングス」は、深刻な脅迫があったためオフィスを閉鎖。通報もしたという。
このような脅迫をしてきているのは子供や若者だけではなく、大人も含まれているようだ。
ビッグ・マシーン・レコードは11月19日、テイラーがアメリカン・ミュージック・アワードにて過去の楽曲を演奏してもいいと発表。ファンからの脅迫メールがこの発表に影響があったかは明らかではない。
ひとまずアメリカン・ミュージック・アワードでのパフォーマンスは可能となったテイラー。だが今後のことはまだわかっておらず、そこへファンも入り込み事態は複雑化してきているようだ・・・。