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マイケル・ジャクソンの伝記映画が制作へ! 映画「ボヘミアン・ラプソディ」のチームが手掛ける

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マイケル・ジャクソン

今年大ヒットした、「クイーン」の伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を手掛けたグラハム・キングと、アカデミー賞ノミネート経験がある脚本家のジョン・ローガンが、伝説の歌手マイケル・ジャクソンの伝記映画を制作するようだ。deadline.comが伝えている。

「ボヘミアン・ラプソディ」のプロデューサーあるグレアム・キングは、マイケル・ジャクソンの遺産管理をしている「マイケル・ジャクソン・エステート」からすべての楽曲の使用を認められ、決して順風満帆ではなかった彼の複雑な生涯を描くという。

グレアム・キングが経営している映画制作会社は、過去3回もアカデミー賞にノミネートされた、ジョン・ローガンに脚本を頼んだ。現在はまだ初期段階におり、スタジオ等での撮影は行っていない状況だ。

映画では、マイケル生涯の数々のできごとを精細に描くつもりだと言う。グレアム・キングとジョン・ローガンはマーティン・スコセッシ監督の「アビエイター」でも共同制作したことがある。「アビエイター」でも同じく、天才と言われているハワード・ヒューズの生涯を精細に描いている。強迫性障害や細菌恐怖症が悪化する前の彼が成し遂げた成功などを描いた作品である。

マイケルの人生はとても複雑だったことは有名なことである。2009年6月に50歳で訪れた彼の悲劇的な死まで、彼の数々の偉業を描く今回の作品。まだ子供の時にデビューし、大人気になり、大人になった頃には世界的に名の知れたスーパースターに成長した彼だが、子供時代は楽なものではなかった。その後も、彼の家に寝泊まりしに行っていた子供に対して児童性的虐待の疑惑が浮上し、世界的スターになったあとでさえ、苦労の連続であった。

エミー賞を受賞した米HBOの「ネバーランドにさよならを」でもこの内容について描かれており、今なお事情は複雑で、100万ドルの罰金にもなる裁判の結果にもなった。それでも、多くの人がマイケル・ジャクソンのファンであり、彼の楽曲は世界中で愛されている、今回の映画以外にもブロード・ウェイ・ミュージカルも現在製作中だ。

「アビエイター」、「ヒューゴの不思議な発明」でオスカー賞の受賞候補に選ばれ、リドリー・スコットとともに「グラディエーター」でアカデミー賞を受賞したジョン・ローガンとグレアム・キングは、2人で現在脚本を製作中であり、2人は他では「ヒューゴの不思議な発明」とアニメーション映画の「ランゴ」でも共同制作した。

グレアム・キングと言えば、去年、「クイーン」の伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」の制作を手掛けた。フレディ・マーキュリーの天才的な才能や、彼のセクシャリティを含む波乱万丈な生涯を詳細に描いた作品になっている。世界興行収入は900億円を超え大ヒットを記録、フレディ・マーキュリーを熱演したラミ・マレックは、アカデミー賞で最優秀男優賞を受賞した。グレアム・キングは現在パラマウント・ピクチャーズと、「ビージーズ(Bee Gees)」の伝記映画の作成にも取り組んでおり、こちらもまだ初期段階であるという。

また今年は、タロン・エジャトンが主演を務めたエルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」も世界的ヒットを記録し、またエルヴィス・プレスリーの伝記映画の制作も決定し、先日オースティン・バトラーがエルヴィス役を務めることも発表された。しばらく伝記映画ブームは続くかもしれない。

マイケルの伝記映画の制作はまだかなり初期段階のようだが、果たしていつ公開になるのか、誰がマイケル役を務めるか、どのように描かれるのか、タイトルなど今後も気になるところだ。

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