「ワン・ダイレクション」メンバーで現在ソロアーティストとして活躍中のハリー・スタイルズが、新曲MVの予告編を公開し話題を呼んでいる。
Harry Styles – ‘Adore You’ 予告編
ハリー・スタイルズは12月13日に自身のセカンドアルバム「FINE LINE」をリリースする。そんな彼が、新アルバムの収録曲「Adore You」のMV予告編を公開した。
この予告編ではハリーが「エドラ(Eroda)島」にいるという設定で、このErodaはタイトルの「Adore」のスペルを逆にしたもの。この島は「世界から忘れ去られた漁村で常に厚い雲に覆われており、住人は晴れの日を見た覚えもない」という。ここの住人はみな「不機嫌な顔」をしており、死んだ魚の目ともたとえられている。
ナレーターはハリーのことを「少年」と呼んでおり、その少年は生まれた瞬間から奇妙な存在であったという。というのも、その少年は笑顔になると発光し、最悪の場合は発火させてしまうからだ。
ナレーションでは「誰も少年(ハリー)に意地悪をしようとしたわけではないが、閉鎖的なこの街で“変わった”ものに対してどう対応していいかわかる人がいなかった。みんなはただ彼を無視するように努め、彼がどこか遠くに行くことを望んだ。次第に彼自身もそれを望むようになった。少年は笑顔を失い、世界は暗くなり、風は冷たくなった。海はさらに荒れるようになった」と、ハリーが笑顔を失った経緯を語っている。
最後には海に入って行こうとするハリー。しかしその際、岩に打ちあがった魚をみつける。ハリーはその魚を手に取り海に戻したのだが、またすぐに魚は打ち上げられてしまう。居場所のない少年ハリーと、どこか通じる部分を感じさせるシーンだ。
この不思議な映画のようなつくりのMVでは、映画「ダンケルク」で既に俳優デビューを果たしているハリーの役者の一面が見られる。このあとどんなストーリー展開となるのか楽しみだ。同MV全編は12月6日に公開される。