俳優のブラッド・ピットが、飲酒に関する問題を抱えいてたこと、過去におかした過ちなどについてインタビューで明かした。
ブラッド・ピットといえば、元妻で女優のアンジェリーナ・ジョリーとの間に養子3人を含む子供6人がいる。アンジェリーナとの離婚の原因は様々な説が出ているが、主には酒に酔ったブラッドが長男マドックスへ暴力をふるったからだと言われている。
そんなブラッドは雑誌「Interview」の最新号にて、映画「羊たちの沈黙」「マイティ・ソー」シリーズ出演で知られるベテラン俳優アンソニー・ホプキンスと対談。そこで2人は過去に飲酒に問題を抱えていたこと、人生というもののとらえ方などについて深く話し合った。
この対談でブラッドはアンソニーに対し「運命というものを信じている?すべては最初から決められていると思う?」と質問。するとアンソニーは「僕はこの大きな野獣という名の人生に乗っているといった感覚。無意識のうちにこの美しくてパワフルなものの上に乗ったんだ。それ(人生)が勝手に僕を色々なところに連れていく。君も同じようなことが起きてるんじゃないかな。理由はわからない。どこかに逃げ出したい欲望なのかもしれない。でも今では、それを自分の手柄にしたり、逆に責めたりできないと思っている」と、人生の波に身を任せていると話した。
ブラッドは「人に自慢できないような選択に対しても、その間違いを評価することで自分を許すことができるということに気づき始めた。間違いがあったから知恵を得られて、その知恵は他の事につながる」として、過去の自分を許し始めたことを明かした。
さらにアンソニーがブラッドに「君はアルコールに関して悩んでいると読んだよ」というとそれを認め、「飲酒はものごとから“逃げる”ためにしていて、ある程度は必要だった」と話した。
さらに「人は過ちそのものだけに注目する。でもその過ちのあとにどのような行動を取るかが、その人を本当に定義づけるんだと思う。みんな間違いはあるけど、その間違いの後にどうするか?そのあとのステップを見ない人が多い。でも僕は次の行動のほうがもっと前向きで興味深いものだと思っている」と語った。
アンジェリーナ・ジョリーとの離婚を申請したのちの2017年、ブラッドはアルコール中毒者の更生会に1年半所属し、その後はクリーンな状態を保つよう努めている。
ブラッドは「僕も人間。みんな人間で、なにか目的が欲しい。人生の意味が欲しい。それを獲得するための鍵は2つあって、クリエイティブでいること、そして愛する人の近くにいることだ」と教訓を話した。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットは離婚申請中であり、離婚申請以来、親権や財産分与などに関し離婚バトルを繰り広げていた。2018年には親権については同意に至り、今年春には「分岐手続き」という方法で申請を行い、法的には独身になっているというが、まだ正式には離婚が成立していない。