映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の公開を控えているディズニーが、とある末期がん患者のファンに、一足早く最新作を見せていたことがわかった。
シリーズ最新作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」は12月20日日米同時公開。同作は約40年続いて行きた壮大な物語のシリーズの最終エピソードとなっており、結末が期待されている。
Comic bookによると、米ノース・カロライナ州にある病院「Rowan Hospice & Palliative Care」に入院している、とある末期がん患者は、自身が亡くなる前に新作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を見たいと申し出たところ、この願いが許可されたという。11月28日、ディズニーのCEOであるロバート・アイガー氏はツイッターにて「このサンクスギビングに、ディズニーはとある患者さんとその家族に『スカイウォーカーの夜明け』を喜んで公開しました。フォースと共にあらんことを!」とコメントしている。
さらにルーク・スカイウォーカーを演じているマーク・ハミルもツイッターにて「ロバートとディズニーの皆さん、これを実現してくれてありがとう!この病院の患者さんが映画を楽しんだだけでなく、最高に満足してくれたことを願うよ。僕よりも先に映画を見たんだからね」と感謝を述べ、自身もまだ完成版の映画を見ていないことを明かした。
Many thanks to @RobertIger & everyone at @Disney for making this happen! Hope the Rowan Hospice patient not only enjoyed the film, but gets an extra-special satisfaction in knowing he saw it before I did. https://t.co/qpECeomcCX
— Mark Hamill (@MarkHamill) November 29, 2019
今回特別に映画を見ることができたファンだが、名前などは公開されていない。この患者の家族は「このひどく悲しい状況の中で、素晴らしい思い出と喜びを家族に与えてくれました」とコメントを出している。
ディズニーはマーベルやスター・ウォーズなどの最新作が世に出る前は、ネタバレ対策などをかなり厳密に行うことで有名。しかし同時にファンを大切にすることでも知られている。今回クリスマスの奇跡が、この末期がん患者に少し早く訪れたようだ。
ディズニーは先日、「スカイウォーカーの夜明け」最新予告編を公開。今回の映像は”光と闇“のフォースを巡る最終決戦を象徴するシーンが満載。「恐怖に向き合え」というナレーションとともに、カイロ・レンが所有していた朽ち果てたダース・ベイダーのマスクの前で佇むレイの姿。驚いているような意味ありげな表情を見せるレイは、スカイウォーカー家と何かしらの繋がりがあるのだろうか…。
さらに、前作でカイロ・レン自ら破壊したマスクが赤い継ぎ目を携え修復され、青いライトセーバーを持ったレイと対峙する緊迫感溢れるシーンや、レイがフィンの待つミレニアム・ファルコン号へ飛び移ろうとする大迫力シーンも。
ラストはレイとカイロ・レンがライトセーバーを交え対決、レイの鬼気迫る表情で幕を閉じる。シリーズの歴史であらゆるキャラクターが紡いできた”光と闇“の歴史を背負ったレイとカイロ・レンの2人がこれまで以上に映し出された映像となっている。