来年のグラミー賞で史上最年少で主要4部門にノミネートされた、シンガーソングライターのビリー・アイリッシュ(17)が、「ヴァン・ヘイレンを知らない」という発言をし炎上。その発言を擁護するある大物人物が現れたことが話題となっている。
【動画】Billie Eilish on Dealing with Fame, Being Present & Turning 18(3分55秒辺りから)
現在17歳のビリー・アイリッシュ、先日アメリカの人気トーク番組「ジミー・キンベル・ライブ」に出演した際、司会者のジミーから1980年代に関するクイズを出題された。いくつか出題される中で、マドンナについては「知っている」と答えた一方、ヴァン・ヘイレンについては「誰?」と答えたのだ。
この発言は瞬く間に拡散され、ビリーはネット上で音楽ファンから叩かれる事態となってしまった。
ヴァン・ヘイレンは1972年、エディーとアレックスのヘイレン兄弟、マーク・ストーン、デビッド・リー・ロスの4人で結成されたロックバンド。2007年にはロック界で殿堂入りを果たしているが、当時わずか5歳のビリーが知らないのも無理はない。
そんな中、現在のヴァン・ヘイレンでベーシストを務め、エディ・ヴァン・ヘイレンの息子であるウルフ・ヴァン・ヘイレンが彼女を擁護するツイートを投稿したのだ。
ツイートでウルフは「ビリーの曲聴いたけど、カッコよかったよ。ヴァン・ヘイレンの曲もぜひ聴いてほしいね。カッコいいから。音楽はみんなをバラバラにするものじゃなく、一つにするものだよ。それぞれ好きな曲を聴けばいいし、知らないからって責めていいわけじゃないんだよ」とビリーを擁護した。
If you haven’t heard of @billieeilish, go check her out. She’s cool. If you haven’t heard of @VanHalen, go check them out. They’re cool too.
Music is supposed to bring us together, not divide us. Listen to what you want and don’t shame others for not knowing what you like.
— Wolf Van Halen (@WolfVanHalen) December 2, 2019
これを受け、ビリーを擁護する声が目立つようになってきた。ニュースサイト「デッドスピン」でコラムを執筆しているドリュー・マガリーは、過去にビルボードのウェブサイトに掲載されていた記事を引用し、「エディ・ヴァン・ヘイレンだって、『レディオヘッドやメタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズは聴いてない』って言ってるよ。ビリーを責めてる場合じゃないよ」とツイート。
他のユーザーたちも「ぼくは今50歳で、ヴァン・ヘイレンを聴いて育ったけど、17歳の時に40年近く前の歌手なんて知らなかったよ」「時代の流れで音楽も変化しているんだ。知らないことを非難するんじゃなくて、お互いに知っていることを共有しようよ」「ビリーを非難している人に聞いてみたいわ。『17歳の時に40年前の曲聴いてた?』って1970年代生まれの人は30年代の曲を聴いていたことになるのよ。ありえないわ」など、続々とツイートしている。
そんなビリー・アイリッシュは、2020年のグラミー賞で優秀アルバム賞、優秀レコード賞、優秀楽曲賞、新人賞の主要4部門を含む6部門に最年少でノミネートされている。