12月8日に突然死去したラッパーのジュース・ワールド(21)。彼が乗っていた自家用ジェット機から、大麻や薬、銃などが発見されたと報道が出ている。
米シカゴを拠点として活動していたジュース・ワールドは12月8日、カリフォルニアからシカゴのミッドウェイ空港へ向かう飛行機へと搭乗。しかしシカゴの空港に着いた直後、突然発作を起こしたという。すぐに救急隊が駆けつけ彼を病院へ搬送。運ばれる際はまだ意識があったというが、搬送先の病院 Advocate Christ Medical Centerにて、午前3時14分に死亡と判定された。亡くなったのは彼が21歳の誕生日を迎えて6日後だった。
TMZが報じたところによると、ジュース・ワールドはプライベートジェット機でシカゴに到着。しかしそこには彼がドラッグや銃を所持していると連絡を受けたFBIの捜査官たちが調査のため待ち構えていたという。この情報を通報したのは飛行機のパイロットだと報じられている。
飛行機がシカゴに着陸したのは午前2時ごろで、機内にはジュース・ワールドの長年の恋人アリー・ロッティを含む10人ほどが搭乗していた。同メディアによると、ジュース・ワールドは着陸してから捜査官が飛行機に乗り込むまでの間に、所持していた薬「パーコセット(鎮痛剤)」を隠すために飲み込んだという。これが突然発作的な症状を起こし、死につながったのではないかと伝えられている。
恋人アリー
また同乗していたジュース・ワールドのチームの数人は、発作の前に「正体不明の薬をいくつか飲んでいた」と話しているそう。
麻薬警察犬は「陽性」と反応を示し、実際にジェット機からは大麻約31キロが入ったバッグ、コデインの咳止めシロップ、銃3丁、弾丸などが発見されたという。
同じジェット機に乗っていた男性2人は逮捕されたが現在は釈放されており、裁判は12月30日に行われる。
また捜査官がジュース・ワールドの恋人アリーへ取り調べを行ったところ、「ジュース・ワールドは病気を抱えていたわけではないが、パーコセット(鎮痛剤)をよく飲んでいてドラッグ問題もあった」と話しているという。
こういった目撃談や証言が集まっている中、ジュース・ワールドの検死を行った施設「The Cook County Medical Examiner’s Office」は今回だけでは死因を特定できないと判定。心臓病理学、神経病理学、毒物学、組織学を含めた追加の検死が行われるまで延期となったとPEOPLE誌に話した。
ジュース・ワールドは2008年にレコード会社「Interscope Geffen A&M Records」と契約。同年にデビューシングル「All Girls Are the Same」をリリースすると、ダブルプラチナムのヒット曲となった。そして彼のセカンドシングル「Lucid Dreams」はビルボード・ホット・100・シングルチャートにて最高2位を獲得。彼の代表曲ともいえるヒットソングとなった。