クリスマスの名作映画の一つとなっている「ラブ・アクチュアリー」。これに出演したヒュー・グラント(59)が、同作の名シーンが嫌いであったことを告白し注目を集めている。
リチャード・カーティスが監督を務めた「ラブ・アクチュアリー」は2003年に公開されたラブコメディ。クリスマス前後の時期を舞台に、様々な境遇の登場人物が送る恋模様を描く。ヒュー・グラントは同作で英国首相デイヴィッドを演じた。
今回ヒュー・グラントが出演するBBCのドキュメンタリー「Hugh Grant: A Life on Screen」の予告編が公開。その中で「ダンスのシーンを脚本で読んだ時は『耐え難い。そして映画史上最も耐えがたいシーンになる』って思ったよ」とジョークを交え話した。
ヒュー・グラントが「地獄」だと称したシーン
ヒューは「このシーンの撮影をかなり恐れていた。監督のリチャード・カーティスに『ダンスシーンのリハーサルをしたほうが良いよね?』と言われたけど、僕は『うーん、そうそう、覚えなきゃいけないセリフがあるんだ。あと足首が今日は痛くてさ』って逃げた。だから一切リハーサルなしでやったよ」と、リハを拒否したことを告白した。
また同シーンの撮影は早朝であったと明かしたヒュー。「撮影当日・・・考えてみてよ、僕は不機嫌な40歳のイギリス人だよ。朝7時だった。超シラフで急に『OK、ヒュー、今からおかしなダンスして』っていわれるなんて、間違いなく地獄だったよ」と皮肉を込めて話した。
同作に出演した俳優コリン・ファースは当時のことを振り返り「ヒューがあのダンスシーンで最悪な動きをしたのを覚えてるよ(笑)。彼はすごく嫌がっていたね。ヒューは世界一音楽の才能がない人だよ」と、ヒューのおもしろいエピソードを語った。
しかしこのダンスシーンは映画の中でも最もアイコニックなシーンのひとつとなり、大成功と言えるだろう。コリン・ファースも「あれを見た人は元気になるよ。多くの人があのシーンを同作のハイライトだと思う」と絶賛している。
ヒュー・グラントのドキュメント番組「Hugh Grant: A Life on Screen」は12月23日にイギリスで放送される。