英人気ボーイズグループ「ワン・ダイレクション(1D)」のメンバーで、現在ソロアーティストとして活躍するハリー・スタイルズが、自身のセクシャリティーについて語った。The Guardianが伝えている。
以前からプライベートな質問を受ける機会は多いものの、正直に答えることはほとんどなかったハリー・スタイルズ。そんな彼が、イギリスの大手新聞紙「The Guardian」のインタビューに応じた。
まずハリーが語ったのは、今年話題になったファッションの祭典「メット・ガラ」での大胆な衣装についてだった。透けたレースのブラウスとパールのイヤリングというファッションは多くの注目を集めた。その後、自身の性的指向についても、その考えを正直に告白している。
「女性が着るものとか、男性が着るものとか、そんなこと僕には関係ない。もしすごくステキなシャツを見つけて、店員さんから『それは女性用ですよ』と言われたとしても、僕としては『だから?』と思うだけで、その服を着ない理由にはならない。自分に正直に過ごす方がとってもラクだし、生きやすくなるよ」
até hoje não superei o harry no met gala #1DWins10s pic.twitter.com/hPbYc6qhDp
— Sara | 📖: menina boa menina má (@_lszm) December 15, 2019
ハリー・スタイルズにとって、ファッションとは自分自身を表現する形の1つだそうだ。
「ファッションって、自分を見つめて振り返るものだと思うんだよね。ありのままの自分を受け入れるというか…。とっても自由で、解放的な時間だと思うよ」「みんなもっと『なんでダメなの?』って思っていいと思うんだ。境界線があいまいなのは洋服だけじゃない。音楽もそう。ジャンルをあいまいにしてもいいと思う」
「性別の境界線も曖昧でいいと思う?」という質問に対しては、簡潔に「そう」と応えた。彼はむしろ、どうして人々がそこまで人の性別に興味を持つのか不思議がっているようだった。
「本当に、どうでもいいことなんだよ。何かを隠しているわけでも、守っているわけでもない」と語り、「『答えたくない』っていうつもりもないし、『君には関係ないだろ』っていうつもりもない。ただ、『そんなこと知ってどうするの?』って感じ」
また新しいアルバムに、ゲイやレズビアンのような性的マイノリティーな人々の問題に関心を持たせるようなメッセージがこめられているのではないか、とファンの間で話題になっていることについて、彼ははっきりと否定した。
「そんなことないよ。こんな服を着たいとか、こんなアルバムにしたいとか、僕が一緒に働きたいと思う人達の意見を取り入れることの方が多い。思い描いたものを正しく表現したいからね。ゲイに見えるとか、バイに見えるとかじゃなく、ただクールだと思うからだよ」
さらに、「それ以上は、わからないな…性的指向っておもしろいものだよね。本当に、それ以上のことは何とも言えないよ」と語った。
また彼は今後もこのような質問を受ける機会があることを十分に理解しているようだ。
「性的指向についての質問を受けること、これも僕の仕事だと思っているよ。でもそれに対して不満を持ったり、イヤイヤでもなんとか応えたりするのは違うと思う。僕は君たちが質問してくることを尊重するから、僕の『答えない』という答えも尊重してほしいんだ」と締めくくった。