FILMS/TV SERIESNEWS

[※ネタバレあり]『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に厳しい批判が・・・ これに監督が「みんな正しい」

FILMS/TV SERIES

※この記事は映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に関するネタバレを含みます。

 

12月20日に日米同時公開となった『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。シリーズに幕を下ろす最終エピソードとなった今作だが、批評家たちは厳しい評価をつけているようだ。

映画を超えた史上空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」がついに完結。1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が全米で公開されてから今年で42年。永きに渡り紡がれてきた伝説と呼べる唯一の映画の完結編であり、スカイウォーカー家の物語を描く、最後の「スター・ウォーズ」、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が12月20日(金)に日米同時公開された。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』特別映像

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

しかし、これを見た批評家たちの多くは同作にあまりよろしくない評価をつけている。多くの評論家は「シリーズ初期(EP4~6)のノスタルジーを引きずりすぎていて、リピートしているだけ」や、「色々なことを詰め込みすぎている。展開が早すぎる」などと批判した。

Chicago Tribune誌は「『スカイウォーカーの夜明け』の失敗は、ストーリー展開が忙しいところ。エイブラムズ(監督)は宇宙レースに火をつけただけで、キャラクターの感情をどこにも着地させなかった。なぜならキャラクターは宇宙中を駆け巡りお互いを探し合うのに忙しかったからだ」と表現した。

International Policy Digestは「私の一番の不満は、この2時間半という上映時間に詰め込みすぎということ。多くのストーリーやキャラクターの話が本編に出てきているのに、そこをきちんと解明していない」と綴った。

映画評論サイト「ロッテン・トマト」で、評論家からは57%というかなり低い評価となってしまっている本作(一般鑑賞者からは86%)。このサイトでは前作「最後のジェダイ」は91%、「フォースの覚醒」は93%を獲得しており、これまでの作品とはかなり差がついてしまっているようだ。

もちろんこの作品を高評価する批評家やファンも多くいることは言うまでもなく「賛否両論」といったところだが、他の映画評論サイトでもあまり好ましくないスコアを出していることは事実だ。

ロンドンのプレミアにて

Star Wars on Instagram: "Check out photos from the London Premiere of #StarWars: #TheRiseOfSkywalker. Be the first to see it in theaters tomorrow night! (1 of 2)"
194K likes, 706 comments - starwars on December 18, 2019: "Check out photos from the Londo...

同作の公開後、監督のJ.J.エイブラムズはVanity Fairのインタビューに登場。作品が賛否両論であることについて「ファンはあなたが伝えたかった同作の本質をとらえていないのでしょうか?」という質問に対し「いや、彼ら(批判する人)は正しいと思うよ。でも同作を心から喜んでくれた人も正しい」と、批判するファンも正しいとコメントをした。

さらに、全員を喜ばせることはできないと話すJ.J.。「デザインや音楽の選択、ストーリーの方向、僕たちが決定する全てはとある人を喜ばせとある人を激怒させると、最初から知っていた。そして彼らは皆正しいんだ」と、この物議は想定内であったと告白。

さらに前作「最後のジェダイ」の監督であるライアン・ジョンソンとはなにか確執があったかと聞かれたJ.J.は「対立していた、って答えられたらもっと面白いんだけどね」「『フォースの覚醒』の次の作品の監督が、僕の尊敬するライアンになるって聞いて本当に感謝したよ」と、ジョンソン監督へはネガティブな感情を全く持っていないと明かした。

熱烈なファンが多いため、しばしばバッシングや批判が過熱しすぎてしまうことがある「スター・ウォーズ」シリーズ。特に今回は最終エピソードということで議論はまだまだ止まらないが、J.J.監督はすべて踏まえてこの作品を作ったのかもしれない。

tvgrooveをフォロー!