人気歌手のテイラー・スウィフト(30)が、LGBTQコミュニティから賞を受賞することが決定した。
アメリカ国内においてLGBTの人々のイメージに関するメディアモニタリングを行っている非政府組織「GLAAD(グラード)」は今年4月16日に授賞式「GLAADメディア賞(GLAAD Media’s Vanguard Award)」を開催する。LGBTコミュニティ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)において著しい功績のあったメディアや人物を讃えるこの授賞式は今年で31周年を迎える。
GLAADのCEOサラ・ケイト・エリスは1月7日、同授賞式でテイラー・スウィフトに「ヴァンガード賞」を送ることが決定したと発表。彼女は声明で「反LGBTQの議員に対し勇敢に立ち上がり、平等法案を通してLGBTQの人々を差別から守る必要性を訴えるなど、テイラー・スウィフトは彼女の能力と影響力を駆使し、ポップカルチャーにLGBTQが受け入れられる努力をしてくれました。政治的、また文化的に分裂が生じているこの時代に、テイラーは音楽で人々をひとつにし、変化を呼びかけています」と、テイラーの献身的な活動をたたえた。
テイラーは2019年にシングル「You Need To Calm Down」をリリース。同曲のMVにはLGBTQの人物が多く出演しており、同コミュニティのアンセムだともいわれている。
Taylor Swift – You Need To Calm Down
また昨年、MTVが主催の授賞式「MTV ビデオ・ミュージック・アワード」で「年間最優秀ビデオ賞」と「ビデオ・フォー・グッド賞」を獲得したテイラーは、受賞スピーチで「私達は法的に平等な権利を持つべき。(テイラーが始めた)署名活動にサインしてくれたみんな、ありがとう。今も活動は進行中よ。50万人以上もの人が署名してくれて、それはホワイトハウスから回答を受けることができる数字の5倍の数よ」と、性的指向や性別によって起こり得る差別をなくすために平等法案(Equality Act)を支持するよう呼びかけた。またこの発言は、ホワイトハウスから正式な返事を催促する意図もあった。
"As someone who has grown up in this world, and felt very misunderstood for a very long time, I love the fact that she is using this platform." Todrick Hall, co-executive producer of Taylor Swift's "You Need To Calm Down" video, on the star's #VMA speech. https://t.co/i0DXiSVpj2 pic.twitter.com/TlnUoyzplO
— CNN (@CNN) August 27, 2019