人気急上昇中のラッパー&歌手リゾが、ツアー中にオーストラリアでボランティア活動をし話題となっている。
「Truth Hurts」などの楽曲が大ヒットしているリゾ。彼女は現在世界ツアーを開催しており、オーストラリア公演のため同国に滞在。1月8日にはオーストラリアのメルボルンでコンサートを行ったのだが、公演前に彼女はフードバンク(包装の傷みなどで、品質に問題がないにもかかわらず市場で流通出来なくなった食品を配給する団体)に立ち寄り、他のボランテイアの人々と共に食料を包装する作業などを手伝ったのだという。この食料は山火事の被害に遭ったり避難している人たちの元へと送られるという。
その場にいた同じボランティアの人物は、リゾが現場に登場した際に「控えめに言って全員発狂していた。CEOですらすごく興奮していました。リゾ本人が時間を作ってフードバンクに来てくれるなんて驚きです」と、その場にいた全員が驚いたと明かした。
作業を手伝うリゾ
oh my god lizzo is literally out here helping pack food hampers for australian bushfire victims in the middle of her tour pic.twitter.com/0TiV6EpG92
— brooke (@follklores) January 8, 2020
ファンとも笑顔でパチリ
LOOK AT HOW MY CUTE LIL FRIEND MADE @lizzo LAUGH WHILE SHE WAS VOLUNTEERING!!!!!! pic.twitter.com/fpWCmIL0Bl
— pizza. (@ImPizzaT) January 8, 2020
フードバンクの公式フェイスブックアカウントは「美しいリゾが私達のフードバンク倉庫を訪れ、この6日間必死に働いている私達の仕事をねぎらってくれました。彼女自身も、被害地域に送られる食事をパッキングしてくれました。サポートをありがとう」と、リゾへ感謝のメッセージを送っている。
今では大人気でトップスターの仲間入りを果たしたリゾ。彼女の愛情深さも人気の秘訣なのかもしれない。
メルボルンに滞在しているリゾ
https://www.instagram.com/p/B7Eg9AqBfQt/
オーストラリアの世界自然保護基金(WWF)によると、現在まででこの山火事でオーストラリアの1235エーカー(約500万メートル)が燃え、1400以上の家屋が壊され、24人の死者が出ている。さらに専門家によると、オーストラリアに住むコアラやカンガルーなどを含む動物約10億匹以上がこの火事で命をおとした計算になるという。当初約5億匹の動物が死んだと報じられていたが、その倍以上の数にものぼる数字だ。
WWFオーストラリアCEOのダーモット・オゴーマン氏は声明で「オーストラリアでは山火事が頻繁に発生しますが、今回の火事はとてつもなく大きく、普通ではありません。(温暖化などの)気候変動が山火事の原因であるわけではありませんが、それが事態を悪化させていることは確かです」とコメントしている。
この非常事態に対し、女優のニコール・キッドマンやレオナルド・ディカプリオ、クリス・ヘムズワース、ヒュー・ジャックマン、ピンクなど多くの著名人が寄付やサポートを呼びかけ、自身たちも寄付をしたと公表。また先日開催された第77回ゴールデン・グローブ賞でも、受賞者や司会者が寄付を呼びかけるなど、世界中でオーストラリアを助ける運動が行われている。