現地時間1月19日(日曜日)に、 第26回SAGアワード(全米映画俳優組合賞)の授賞式が開催され、『ジョーカー』で主演を務めたホアキン・フェニックスが見事映画部門で主演男優賞を受賞した。そのときのスピーチでは、同じくノミネートされた俳優たちにメッセージを贈る姿があった。
Joaquin Phoenix: Award Acceptance Speech
登壇したホアキン・フェニックスは、「何年も前に、この場にいました。だけど今は、このコミュニティに入れることがどれだけ幸運なことなのか実感しています」と感極まり、心境を語った。
「ここに入れることは本当に光栄です。ここからは僕と同じくノミネートされた俳優たちについて少し話します」と少し照れながら話を続け、「私が再び演技を始めたとき、そこにはふたりのライバルがいました。そしていつも、たったひとりの少年に負けていたのです。誰もその人の名前は出しませんが、でもキャスティングの監督はいつも囁いていたのです」とレオナルド・ディカプリオのことを言及した。同席していたレオナルド・ディカプリオも思わず笑みを浮かべた。そしてホアキン・フェニックスは、この業界に25年以上も携わってきたレオナルド・ディカプリオに感謝の意を述べた。
ホアキン・フェニックスはほかにも、クリスチャン・ベイルには役作りのことを、アダム・ドライバーには、ここ数年で素晴らしい変化を遂げた演技のことを、タロン・エガートンには映画の中の美しさを、それそれ称賛した。
さらにホアキン・フェニックスは続けて、今は亡きヒース・レジャーの名前を出し「I’m really standing here on the sholder of my favorite actor」と、先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見することを指すことわざ、「巨人の肩の上に立つ(Standing on the shoulders of giants)」にかけて、「ここにいるのは彼のおかげだ」とヒースに感謝と尊敬の意を表した。
ヒース・レジャーは『ダークナイト』でホアキン・フェニックスと同じジョーカーという役を務めた。彼の怪演は高評価を得たが、睡眠薬等の薬物併用摂取による急性薬物中毒によりこの世を去ってしまった。ヒースは死後にアカデミー賞で助演男優賞を受賞している。
今回、ホアキンがヒース・レジャーのことをコメントしたことは感動すると話題になっている。とっても素敵なスピーチとなった。