伝説のロックバンド「クイーン」が歴史的ともいえる快挙を達成し、メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーが喜びのコメントを寄せている。
昨年、ボーカルである故フレディ・マーキュリーの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットした、伝説のロックバンド「クイーン」。アカデミー賞も受賞したこの映画は、世界的にも大きな話題となり、「クイーン」は再びブレイクした。現在、「クイーン」はフロントマンに歌手のアダム・ランバートを迎え世界ツアーを行っており、現在来日公演のため来日中である。
そんな中、イギリスの王立造幣局は先日、「クイーン」をイギリスの硬貨のデザインとして採用することを発表したのだ。
バンドが硬貨のデザインになるのは史上初の快挙である。女王が彫刻された面の反対側を、ロックバンド“クイーン(女王)”が飾ることになるのだ。
Royal Mint Music Legends Collection Starts with Queen https://t.co/uLmWua6FQv pic.twitter.com/dKEjc6oshX
— CoinParade (@CoinParade) January 21, 2020
硬貨のデザインは、メンバーであるフレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの4人がそれぞれ担当する楽器を用いたものとなっている。
効果を持つブライアン・メイ↓↓
In other Royal news.. Congratulations #Queen @QueenWillRock The first ever British band to be celebrated on UK coinage. The @RoyalMintUK commemorative coins are part of new ‘Music Legends’ collection And celebrate all four members of the group💫 pic.twitter.com/GhNxUNujUX
— Kevin Hughes (@Popprince) January 20, 2020
この硬貨は王立造幣局のミュージック・レジェンド・コレクションとして販売され、金貨、銀貨、鏡面仕上げの3種類がある。
QUEEN Becomes First Band To Be Celebrated With Official U.K. Commemorative Coin https://t.co/YEGotSuGl6 pic.twitter.com/AnJ4HIPOCg
— BLABBERMOUTH.NET (@BLABBERMOUTHNET) January 20, 2020
「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイはこのニュースに対し、「こんなことだれが想像できたんだ!?すごいことだよ!」と語り、「『クイーン』として活動し始めたころは、成功の“せ”の字さえ遠いものだった。それが今や全世界に認められ、こうして硬貨にまでなるなんて。とても感慨深いよ。それに、バンドがデザインされるのが史上初というのも素晴らしく名誉なことだ」と続けた。
なお、鏡面仕上げの硬貨はポスター付きの特別仕様となっており、王立造幣局でのみ購入できる数量限定品である。硬貨の価格は13ポンド(約1870円)から2,200ポンド(約31万6,450円)となっている。
また、先日韓国で行われたワールドツアー開催の記者会見にて、メンバーは映画のヒットと再ブームについて尋ねられ、このように答えた。ブライアン・メイは「『ボヘミアン・ラプソディ』は韓国でも大ヒットしたと聞いているよ。本当にとても嬉しい。それに、今回のブームで若い世代のファンも増えた。すごくありがたいことだよ。この映画がなければ、こんな気持ちにはなれなかっただろうし、環境が変わることもあった。ある意味、生まれ変わったようだよ」と語った。
ロジャー・テイラーは「この映画はほぼ真実だよ。作り上げるのはとっても難しかったと思う。でも、製作者や出演者、そして我々も加わって何度も何度も話し合いを重ね、すごくいいものができたんだ。ヒットするかどうかはわからなかったけどね。ふたを開けてみると世界中で愛される映画になっていた。すごく温かい気持ちになったし、ただただ嬉しかったよ。映画をつくるのは賭けみたいなものだ。とくに自叙伝ものはね。何が起こるかわからない。でも、世界が受け入れてくれた。とても、とても、とても、幸せな気分だよ」と語っている。