人気歌手のテイラー・スウィフト(30)が、過去に摂食障害を患っていたことが明らかになった。
摂食障害には、食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症と、極端に大量に食べてしまう過食症があり、テイラー・スウィフトは拒食症の方を患ってしまっていたようだ。
1月31日からネットフリックスで配信される、テイラーの新ドキュメンタリー「ミス・アメリカーナ(原題:Miss Americana)」の中で、その摂食障害について明かされているという。
テイラーが摂食障害になってしまった理由
テイラーが摂食障害になってしまった理由は、世間からの自分の体形に関するコメントや評価だったという。ドキュメンタリーの中でテイラーは「私のお腹が大きすぎるように見えて、誰かが私が妊娠していると言ったの。それがキッカケとなって私は食べるのをやめてしまったの」「自分のボディイメージについて話すことや、私がずっとどんなに不健康でいたかという経験を話すことについて、平気になるかはわからなかったわ。私と食事の関係は何年にも渡るものなの」と明かしているという。
「でも、今回のドキュメンタリーの監督であるラナが伝える物語は、とても理にかなっているわ。この問題について、もっと多くの人がよりよい方法で語ることができるから、私がこのトピックについて話すべきかは明確ではなかったけど、私自身の経験からなら伝えられるから。そして私と食事の関係は、私の人生での他のすべてにおける心理とまったく同じであったの」と、摂食障害は心の問題であったことも明かしている。
摂食障害になったキッカケ
テイラーは「覚えているのが、私が18歳だった時、初めて雑誌の表紙を飾ったの。そしたら記事の見出しに『18歳で妊娠か?』なんて書かれたの。私は下腹部が平らではないように見える洋服を着ていたから。それを、私はただ“罰”として頭の中に登録したの。それから撮影に行って試着室に行くとき、私と一緒に仕事した人が『わお!君はサンプルサイズの洋服が入るんだね!こりゃすばらしいよ!普通ならドレスのサイズをお直ししたりするからね。でもランウェイのものをそのまま君に着せることができるなんてすばらしい!』と言って、それで私はそれが“いいこと”だと認識したの。充分な回数だけそれを頭に登録していくと、人は賞賛と罰に向けて対応しはじめてしまうものなの」と、摂食障害になってしまったキッカケとなるエピソードと、自身がその時思い込んでいたことを明かした。
1989ツアーでは気絶寸前だった
とても痩せていたテイラーは、ツアーでもとても苦労していたようだ。「コンサートの途中や終わりは気絶しそうになるものだと私は思っていたの。今だから気づいたのが、もし充分な食事をとっていて、エネルギーがあって、強さがあれば、これらのショー全てをこなすことができるし、気分が悪くなることはないの」と、ご飯をあまり食べていなかったことで体力も減り、ツアーで倒れそうになっていたことを明かした。
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— 🤌🏻 Marika 🤌🏻🫠 (@Idkwhyimhappy) April 10, 2018
摂食障害を克服!その方法とは
今では摂食障害を乗り越え、とても健康な状態になったテイラー。過去は食べずに運動をして00(XXS)のサイズだったテイラーだが、現在はサイズ6(M)になったという。「もし痩せていたら、みんなが求めるようなセクシーなオシリは手に入らないし、でもオシリが大きくなるように体重を増やしても、お腹は平らにはならない。そんなのは不可能なの!」と、人が求める完璧ボディというものは、現実では不可能であることを理解したようだ。
さらにテイラーは「私はネットフリックスでやっているブレネー・ブラウン教授の、恥についての特番を見ていたの。私は彼女の著書もたくさん読んだし、私も恥について考えることがあったから。彼女が言っていたのは『私について誰かがどうこう言おうが気にしない!…っていうのはばかげているわ。だってそんなの無理だもの。でも私たちは、誰かの意見が他の人の意見より重要かどうかは判断できるのよ』って。もしそれが上手くできるなら、成長する上でとても大切なことの一つだと思ったの。それが人生の中で、成熟とバランスを見つけるために望んでいることなの」と語っている。
過去にはすべてを真に受けてしまっていたテイラーだが、何が大切かに気づき、摂食障害を克服することができたようだ。「最近は家族のこともあって(母親のガンと脳腫瘍の問題)、たくさんツラいこともあって、プレッシャーも感じることもあるけど、実際に私はとても幸せなの。今では、何についてを深く気にするべきなのか、自分で選択することができるから。それが大きな違いを生んだと思うの」と強く語っている。
女の子は体型を気にする子を多く、それで悩んだり、テイラーのように摂食障害になってしまうことがあるが、テイラーの経験とメッセージで、乗り越えられる人が一人でも増えることを願いたい。