「ストレンジャー・シングス」ダスティン役で知られる俳優のゲイテン・マタラッツォ(17)が、持病である鎖骨頭蓋異骨症のため、4度目の手術を行ったことをファンたちに報告した。
ゲイテン・マタラッツォは、生まれた時から鎖骨が形成されず、頭蓋骨、顔の筋肉、そして歯の成長に影響を及ぼす鎖骨頭蓋形成不全症を患っていることで知られている。
そんなゲイテンが米時間1月29日(水)、病院のベッドからの写真を投稿し「4回目の手術だよ!これは大手術になるね!鎖骨頭蓋形成不全症についてもっと知りたい人、そして手助けをしたい人は ccdsmiles.org.をチェックしてね」と書いたのだ。
また手術後、彼の広報は「ゲイテンの体調は良好です」とコメントを発表している。また鎖骨頭蓋形成不全症の手術のコストは高額で、4万ドル以上(約436万円以上)もかかり、さらに多くの場合、保険が適応されないのだという。また、ゲイテンの鎖骨頭蓋形成不全症は他の患者に比べたらまだ軽い方ではあるのだという。
2016年、ゲイテンはインタビューで、自身の病気について「100万分の1の確率でこの病気になることがあり、ほとんどの場合が親からの遺伝です。でもぼくにはたまたま起きたのです。ぼくの症状は軽度ですが、非常な困難な状態になることもあり得ます」と話している。
またこの病気はゲイテンにとって彼の俳優キャリアに影響を与えた。
2018年、ゲイテンは「ぼくが役をゲットできなかった一つの理由は、ぼくの唇、歯の状態、そして身長でした。この病気は結構すべてのことに影響したのです。週に3つオーディションに行ってもいつも不合格でした」と、その苦労を明かした。
しかし、2015年にネットフリックスの大人気SFドラマ「ストレンジャー・シングス」でダスティン役を得た時、彼の人生は大きく変化した。ゲイテンいわく、彼の病気の影響もあって役を得ることができたという。
「オーディションの部屋でストレッチをしていた時のことだった。みんなが『え?待って、何したの?』って言ってきたんだ。そしてぼくは『ただストレッチしているだけだよ』って伝えたら『ありえない、もう一回やってみて!なんでそんなことができるの?だって肩に届いている…』となってぼくの病気のことを説明したんだ。だからシーズン1ではぼくの歯は抜けていて、まだその器具を持っているよ!」とオーディション時のエピソードを明かしている。
ゲイテンが病気を持ったキャラクターとして「ストレンジャー・シングス」に出演したことで、同じ病気を抱えている人たちにたくさんの勇気を与えることができたという。
ゲイテンは現在、「CCD Smiles」という非営利団体で、同じ症状の人たちのために資金を募り、また意識を高めているという。またゲイテンの「ストレンジャー・シングス」出演により、より多くの注目を集めることができたと語っている。