「ラジー賞」という名でも知られる“最低映画”を決定するゴールデン・ラズベリー賞のノミネーションが現地時間2月7日に発表された。
今回、最多9部門でノミネートされたのは、映画『キャッツ』。最低作品賞のほかに、最低主演女優賞をフランチェスカ・ヘイワードが、最低助演女優賞にジュディ・デンチ&レベル・ウィルソン、最低助演男優賞にジェームズ・コーデン、そして監督を務めたトム・フーパーは最低監督賞にノミネートされている。
映画『キャッツ』は1981年のロンドン初演以来、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔を実写映画化したもの。舞台は、ロンドンの片隅のゴミ捨て場。若く臆病な白猫ヴィクトリアが迷い込み、そこで個性豊かな 〝ジェリクルキャッツ〞 たちと出会う。ぐうたらな猫、 ワイルドな猫、お金持ちでグルメな猫、勇敢な兄貴肌の猫、不思議な力を持つ長老猫…様々な出会いの中でヴィクトリアも自分らしい生き方を見つけていくストーリーだ。日本では2020年1月24日(金)から公開している。
しかし、本国では大ゴケ。最低助演女優賞にノミネートされたレベル・ウィルソンは、先日行われた第73回英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)で着用したファッションについて、スピーチで「古いドレスを2つ使って今回のドレスを仕上げました。赤は私がミス・オーストラリアで優勝できなかったときのもの、黒は映画『キャッツ』の葬式で着たものです。『キャッツ』がどの賞にもノミネートされていないなんて変ですね」とジョークにしていた。
ちなみにレベル・ウィルソンはアン・ハサウェイとW主演を務めたコメディ映画『ザ・ハッスル』でも、アン・ハサウェイとともに最低主演女優賞にノミネートされている。
今年のラジー賞は、『キャッツ』が最多受賞となるのだろうか・・・。