映画『スター・ウォーズ』シリーズでハン・ソロ役を務めるなど、数々の名作に出演している米ベテラン俳優のハリソン・フォード(77)が、現在アメリカ合衆国の大統領であるドナルド・トランプ氏を「クソ野郎」と呼び、話題となっている。
トランプ大統領の話題になるのは6分30秒頃~
ハリソン・フォードは2月10日に放送されたトーク番組「Jimmy Kimmel Live」に出演。そこでは過去に大工であったこと、インテリアショップの店員であったがクビにされたこと、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で自身が演じるハン・ソロが死んだことなどについてジョークを交え赤裸々に語った。
また話題は、ハリソン出演の最新作『野性の呼び声(原題:The Call of the Wild)』へと移る。番組内ではハリソン演じるソーントンと作中の愛犬バックが出会うシーンが流れ、これに対しハリソンは「この犬は実は存在しないんだ。今犬が見えたよね?撮影したときにはこの犬はいなかったんだよ!」とおどけて話し、観客を笑わせた。
すると同番組司会者ジミー・キンメルは、同作のメディアからの評論らしきコメントを紹介。そこには「完璧な電話(The Call)だった」などとかいてあるのだが、よく読むと「ドナルド・トランプ」と書いてある。実はこれは、トランプ大統領を弾劾の危機へと追い込んだ「ウクライナ疑惑」について、トランプ氏自身が発言したコメントしたものなのだ。
トランプ氏はウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と2019年7月25日、電話で会談したことが発端でこの「ウクライナ疑惑」が発生したのだが、この電話についてトランプ氏は「完璧な電話(The Call)であった」とコメントしている。このトランプ氏のコメントは国民の多くが知るフレーズとなっている。
作品タイトルの一部である「The Call」をトランプ氏の発言にかけた、政治風刺を絡めたいたずらにハリソンは大喜び。大爆笑しながら「あのクソ野郎にこんなことをしてもらったのは初めてだよ」と、トランプ大統領をさらりと批判したのだ。どうやらハリソンはトランプ政権のファンではないようだ。
ハリソン・フォード最新作『野性の呼び声』はアメリカを代表する作家、ジャック・ロンドンの世界的名作冒険小説を基に、地図にない地を目指し旅する男ソーントンと奇跡の名犬バックの出会い、そして言葉の壁を超えた友情と冒険を描く感動のアドベンチャーを実写化。
同作は2月28日日本全国でロードショーだ。