1996年に銃殺され、25歳という若さでこの世を去った伝説のヒップホップアーティスト、2パック。しかし彼が「実はまだ生きている」と、とある人物が主張した。
ドキュメンタリー「2PAC_The Great Escape From UMC」予告編
2パックは米ニューヨーク市ハーレム地区出身のヒップホップアーティスト、俳優。1996年9月7日、ラスベガスにて友人であり元プロボクサーのマイク・タイソンの試合を観戦後、横付けされたキャディラックからの銃弾を4発被弾した。直後に南ネバダにある病院「University Medical Center(UMC)」に運ばれたが、6日後の13日死亡。25歳であった。ノトーリアス・B.I.G.と並び、アメリカ東西海岸ヒップホップ抗争の犠牲者と言われている。犯人や動機はいまだに不明のままである。
今回、その2パックが「まだ生きている」と主張する人物が。映画監督のリック・ボスだ。彼は今週KNTVのインタビューにて、2パックについての新しいドキュメンタリー『2Pac: The Great Escape From UMC(訳:UMCからの大脱走)』を製作中だと明かし、「銃殺のあと、何が起きたか。この作品は(彼が入院していた)University Medical Centerから抜け出し、米ニューメキシコに移動するといったもの。彼らはナバホ族からの保護を受けている」と、衝撃の発言をしたのだ。ナバホ族とはアメリカの南西部に先住するインディアンの部族。
またボス氏によると、2パックは自分たちが銃撃に合う前にこの襲撃の計画を知り、一緒にいたシュグ・ナイトと共に敵から逃げる計画を立てたのだという。2パックたちは「身代わり」を使い、自分たちはプライベートヘリコプターで州の外へ逃げたと話した。
仮に彼の主張が正しいとしても、事件が起きたのは24年も前の話。一体彼はどのように生きている姿を隠し続けてきたのだろうか?
ボス氏によると、2パックはナバホ族の土地に身を隠しており、先住民族の土地はFBIですら部族の許可なく踏み入れることはできないため、存在を隠すには完璧な場所だという。ちなみにPerezhiltonによると、この話とかなり類似したものが有名ミステリードラマ「X-ファイル」にも登場しているという。
現時点であまり信憑性があるとは言えないボス氏の主張だが、彼は「フィクションを書くことはできる。でもこれはフィクションじゃない。僕の知っている確かな人脈から得た真実だ」と、関係者からの情報に基づいた真実だと断言している。
実際に2パックの母とも知人関係であるボス氏は「2パックの家族はこの映画のことを知っているし、タイトルにもOKをだした。これがどういうことかわかるよね」と、家族からも認知されていると話した。
このドキュメンタリー映画がいつ公開されるかなどの詳細は明らかとなっていない。