世界で最も有名なオンラインショッピングサイトのひとつ、Amazonの創立者ジェフ・ベゾス(56)が、近年顕著になってきている気候変動から地球を守るために100億ドル(約1兆1千億円)を出資し、話題となっている。
ベゾス氏の発表
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Varietyによると、ジェフ・ベゾスは2月17日、自身のインスタグラムにて新たに「Bezos Earth Fund」を設立したことを発表。このプロジェクト機関は今年の夏ころから「自然界を守り保護していく可能性を生み出す科学者や活動家、非政府団体などに対し支援金を出し始める予定」だという。
ベゾス氏は「気候変動は私達の星にとって最も恐ろしいこと。すでに知られている事実を更に多くの人へ伝わるように、また絶望的なこの地球の気候変動と戦う新しい方法を見つけみんなでシェアしていきたい」「私達は地球を救うことができる。大企業、中小企業、国、グローバル団体、そして個人がひとつとなって行動することが必要です」と意気込みを綴っている。
気候変動って一体なに?
2100年 未来の天気予報 夏
それではジェフ・ベゾス氏が「絶望的」とまで訴える気候変動とはいったいどんなものなのだろうか。
気候変動とは、様々な時間スケールにおける、気温、降水量、雲などの変化を指し示す用語として、広く用いられているが、特に地球の表面温度が長期的に上昇する現象、すなわち地球温暖化とその影響を気候変動と呼ぶ場合が多い。
地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの温室効果ガスが増え過ぎ、宇宙に逃げようとしていた熱が地表にたまりすぎることで、気温が上昇したり地球全体の気候が変化すること。
二酸化炭素の排出が急激に増え始めたのは、18世紀の産業革命以降のこと。石炭や石油などの化石燃料を燃やし、たくさんのエネルギーを得るようになった結果、大気中の二酸化炭素が急速に増加。これが、地球温暖化を引き起こす、主な原因と考えられている。
地球温暖化が進むと、多くの野生生物が環境の変化についていけず、減少、絶滅する恐れが非常に高いといわれている。こうなると様々な生態系が崩れることになる。さらに海の氷が溶け海面が上昇し、島などが沈む可能性や災害が増える可能性も。温室効果ガスをへらす努力を一刻も早くする必要がある。
実際に我々の周りでもゲリラ豪雨や季節外れの台風、暖冬など温暖化による変化が感じられ、地球からのSOSともとらえられる。
世界一の大富豪が本気となって取り組み始めた気候変動対策。環境問題へ好影響を与えることができるか。