人気モデルのジジ・ハディッドが、過去にランウェイ向きのモデル体型ではないと言われてしまったことを明かした。
今や、どの雑誌においてもファッション特集では必ず登場するといっても過言ではないモデル、ジジ・ハディット。24歳の彼女は、その美しいウォーキングとポーズで、ファッション業界を魅了し続けている。
しかし、彼女のこれまでの道のりは決して簡単なものではなかった。自身が表紙を務めた今春号「i-D magazine」にて、ジジは初めて歩いたランウェイのことや、将来のキャリアについて語っている。
彼女が初めてファッションショーに登場したのは、2015年のことだった。「最初に歩いたのはパリのランウェイ。デザイナー、ジャン・ポール・ゴルチェ（Jean Paul Gaultier）のショーだったわ。彼にとって最後の既製服を用いたショーだったの。私のモデルとしてのキャリアはスタートしたばかり。高校を出たてだった私の体型は、バレーボール選手そのものだった。私はそんな体型が好きだったんだけどね」と語り、「あの筋肉質な体をつくるのには相当苦労したし、今でも恋しくなることがある。でも当時、周囲の人々はそんな私の体型を良く思っていなくて、ツラくあたられたこともあったわ」と続けた。
それ以降、ジジに与えられる仕事には常に、女性らしい曲線美のある体型が求められたという。「ジャン・ポール・ゴルチェ氏が、最後の既製服のショーに私を選んでくれたのは、私の体型を生かせる服を着せられるから。モデルとして新人の私が一番輝ける方法を提案してくれた彼には、本当に感謝しているわ。私だけじゃない、多くのモデルが彼に救われたはずよ」と語った。
先月22日には、ゴルチェにとって最後のショーとなる春夏のオートクチュール・コレクションに参加したジジ。そこでは、原点回帰する瞬間があったという。
「ショーに参加できてとても光栄だわ。今回のショーでは、彼と一緒に働いてきた人達だけでなく、ほとんど新人のような人達も参加したの。彼の人柄をよく表していると思うわ。彼は自分の服を着たモデルの姿だけではなくて、その内側から溢れている魅力にも気づくことができるのね」とコメントした。
続いてジジの今後のキャリアについての話題に。ジジは今後も、あまり派手なことはせず、シンプルに生きていきたいという。
「これからどんどん年を重ねていくし、家族ができるかもしれない。いつまでモデルでいられるかわからないわ。ファッション業界の裏方の仕事も知りたいと思っているの。充実していそうでしょ？幸運なことに、私は今周りの人達に恵まれていて、一緒に仕事ができてよかったと思ってる。でも先のことは誰にもわからないでしょ？」と語った。
また、最近の彼女は都会の喧騒から離れるようにしているという。
「1人でいることから生まれる何かもあると思うのよ」と語り始めた彼女は、ニューヨークから離れたところにある農場で多くの時間を過ごしていることを明かした。「友人や家族たちと過ごすこともあるんだけど、1人でいることも多いわ。静かなコテージで1人座って自分の為の時間を過ごすの。だんだんとエネルギーが湧いてきて、自分のことが愛おしくなるのよ。充電完了！って感じ」
すべてにおいて、ジジは仕事とプライベートのバランスを取りながら自分にとって最高の人生を生きようとしているようだ。
「誰かほかの人達と、誰かほかの人達にために何かを創り上げることが私にとっての幸せなの。私が一番仕事にやりがいを感じる瞬間。友人たちとおしゃべりしたり、絵を描いたり、大切な人たちと夕食を作っている時間と同じくらい幸せ」と語り、「ほかの誰かの為に何かを作って、それが誰かを幸せにする。単純なことだけど、とっても楽しいの」と付け加えた。
