米ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガー(69)が最高経営責任者(CEO)を退任し、テーマパーク責任者であったボブ・チャペックが新たにCEOに任命されたことが明らかになった。
ボブ・アイガーは、2005年の10月にマイケル・アイズナーの後任としてディズニー社のCEOに就任。アイガーは2006年にピクサー・アニメーション・スタジオを買収し、2009年にはマーベル・コミック、2012年には「スター・ウォーズ」シリーズで知られるルーカス・フィルムを買収、2018年には20世紀フォックスを買収するなど、ディズニーに新たな革命を起こした人物としても知られている。
そんなアイガーであったが、人々の予想よりも早く、突然CEOを退任。これには世間も驚きを隠せなかったようだ。実は水面下ではアイガーは退任の準備を前からしていたという。
またアイガーとディズニーの契約は2021年12月31日までであり、彼は会長としてそれまで会社に残り、会社のクリエイティブな取り組みを引き続きリードしていくという。
そしてアイガーの後任として、これまでテーマパーク部門の責任者を務めるボブ・チャペック(60)を新CEOとして任命したことを発表した。チャペックは、1923年の創業以来、第7代目のCEOとなる。
米ディズニー社の公式ツイッターは、ふたりのツーショットと、ボブ・チャペックが新CEOになったことを正式にツイートしている。
Bob Chapek Named Chief Executive Officer of The Walt Disney Company: https://t.co/xFo0sOkgd7 pic.twitter.com/UEfko17bTh
— The Walt Disney Company (@WaltDisneyCo) February 25, 2020
退任について、アイガーは「ディズニーの消費者向けビジネス(『Disney+』)の立ち上げに成功し、21世紀フォックスとの統合が順調に進行している今、新CEOに移行する最適な時期だと思います」とコメント。そして新CEOのチャペックは「世界で最も偉大な企業のCEOを引き受け、才能ある献身的なキャストメンバーと従業員を率いることを非常に光栄に思っています」とコメントしている。