動画配信サービス「ネットフリックス」は、映画やドラマの人気度を公開する新たな試みとして、デイリー・ランキング「今日のTOP10リスト」の表示を始めたことが話題となっているようだ。businessinsider.comなどが伝えている。
先日「ネットフリックス」は、毎日人気ドラマや映画のトップ10ランキングを公開すると発表した。なお、このトップ10ランキングは国ごとに異なるそうだ。
このランキングはネットフリックスのホームページ上で公開される。なお、表示の位置は視聴者個人との関係度によって変わってくるという。また、ドラマと映画それぞれのランキングが公開され、「映画」または「ドラマ」タブをクリックすることで確認することができる。
「ネットフリックス」はどのようにこのランキングを作成しているかについては明言を避けたが、最近、ネットフリックスは視聴率の計測方法をアップデートしたそうだ。
「ネットフリックス」の視聴数は、以前まで映画やドラマの70%を視聴して初めて「視聴した」とカウントされていたが、現在は2分以上の視聴でカウントされるようになった。このカウント方法は昨年末、2019年のドラマ・映画ランキングを公表した際に発表された。
関係者によると、「ネットフリックス」はこの「2分間視聴カウント」をトップ10ランキングにも導入しており、前日分の視聴者数に応じたランキングが、翌日午前11時30分に更新されると明らかにした。
「ネットフリックス」はこのランキング機能について、過去6ヶ月に渡ってメキシコとイギリスでテストしていたようだ。最近までは、ごく一部の映画やドラマの視聴者数しか公表しておらず、その数字の独自のものでしかなかった。
このランキングは、ネットフリックスがオリジナルコンテンツを宣伝する為の新たな手段となるだろう。実は近年、動画配信サービスが乱立したこともあり、ネットフリックスへの動画提供が減少しつつあるのだ。
たとえば、総合メディア企業「ワーナーメディア」は独自の動画配信サービス「HBO Max」を5月にスタートさせること発表した。これまで「ネットフリックス」で人気を集めていたドラマ「フレンズ」もこちらで配信される。
他にもディズニーの「Disney+」など、どんどん競合が増えた中で「ネットフリックス」もランキング表示など様々な試みをしていくようだ。