感染拡大が世界中に広がる新型コロナウイルス。日本でもさまざまなコンサートやイベントが中止になるなか、ハリウッド業界にも大打撃を与えている。
これまで、トム・クルーズ主演の人気映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作の撮影が新型コロナウイルスの影響で中断されることが発表された。ほかにも、全世界待望の「007」シリーズ25作目で、前作『007 スペクター』から実に5年ぶり最新作となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の中国のプレミアもキャンセルとなり、『ソニック・ザ・ムービー』や『ムーラン』の公開が中国で延期となった。
どれもビッグタイトルのため、興行収入は数千万ドル以上が想定されていたが、いまだにリリース日が確定していないという不安な状況にある。さらに、イタリアでは『ムーラン』のほか、ピクサー最新作『2分の1の魔法』のリリースを遅らせる可能性があると報道された。
新型コロナウイルスの急激な世界的感染は、どのハリウッドスタジオも予想していなかった。しかし、ハリウッドをささえる主要なスタジオは、急きょ、製作やマーケティング、財務などを集め対策チームの編成を行ったという。この対策チームは、新型コロナウイルスの影響を受けた地域や映画スタッフがどのように安全を保つことができるのかを調査し、在宅ワークを実現させるためのテクノロジーの導入を支援しているという。
新型コロナウイルスの予測外の世界的感染で、対応が追われる中、ハリウッドスタジオの対策チームは今後どのように活動していくのだろうか。ちなみに現在、ワーナー・ブラザーズやパラマウント、ユニバーサル、そしてディズニーなどの主要スタジオは、ハリウッド俳優たちとともに3月末に開催されるシネマ・コンに参加予定だ。この予定も、今後のウイルス対策によって変わってくるかもしれない・・・。