現在活動休止中のガールズグループ「フィフス・ハーモニー」のメンバーで、現在ソロアーティストとして活躍するノーマニ・コーディが、元メンバーで歌手のカミラ・カベロの過去の人種差別発言について、ついに言及した。
過去にカミラ・カベロは、犯罪者を示す言葉遣いやアフリカ系アメリカ人に対する差別表現、貧困層が多い地域の住人を表す言葉を使用し、大バッシングを受け、その後クールな言葉だと勘違いして使っていたことを謝罪。2019年の終わりに、自分の発言がいかに幼く、人を傷つけるものであったかを改めて認識し、長文の謝罪文を投稿した。
これまで何度も謝罪してきたカミラを許す声や、成長した証だという声もあれば、「2012年の時だってすでに15歳なんだから、それくらいの分別はついたはず」「カミラは一度じゃなくて、何度も差別発言したから許せない」といった厳しい声もあがっていた。
そんな中、元同じグループのメンバーで、自身もこれまで人種差別を受けてきたことを明かしているノーマニ・コーディが、カミラの差別発言とカミラが炎上してしまったことについて言及した。
先日、雑誌「Rolling Stone」の表紙を飾ったノーマニ。その中のインタビューで、このカミラの差別発言の炎上について「最初にはっきり言っておきたいんだけど、過去のこの炎上事件について語るのは気持ちのいいものではないわ。ただ過去の経験も踏まえて誤解を招きたくないの。だから、あえて自分の気持ちをしっかりと言葉にすることにしたわ。できることなら騒動に巻き込まれるようなことはしたくないから、話をするかどうか本当に悩んだ。でもどうしても、黒人女性として伝えておきたいことがあったの」と、自身の想いを語り始めた。
ノーマニは、カミラの謝罪が人種差別発言から7年後という遅い対応となったことにも失望したそうだ。
「まるで妹のように接していて、決して私を攻撃してくるようなことはしないと信じていた存在からあのような発言が出たことには、ただただ悲しみしかないわ。もし逆の立場であれば、私は彼女を全力で守るもの。彼女は自分の発言の軽々しさに気づくのに数日かかっていたし、きちんと責任を取って謝罪するまでさらに何年もかかった。それが彼女の意図だったのかもしれないけれど、彼女にとっては、私よりもファンとの関係の方が大切で、私のことは二の次ということね」
「でも私は、彼女がこの経験から大切なことを学んでくれるのが1番だと思ってる。どうしてここまで炎上してしまったのか、理解して受け止めてほしいの。今回、私は自分の気持ちに正直に話したわ。もう、この件について口を開くことは一切ない。私たち黒人は、唯一無二の存在よ。独自の文化に裏打ちされた誇りがあるわ」と締めくくった。