人気ボーイズ・グループ「ワン・ダイレクション(1D)」のメンバーで、現在ソロアーティストとして活躍するハリー・スタイルズ(26)が、今年のバレンタインデーに強盗に遭い、ナイフを突きつけられられた時の詳細を明かした。
現地時間2月14日(金)の夜11時50分、ハリー・スタイルズはロンドンのハムステッド地区にいる時、強盗被害に遭った。男はナイフを持ってハリーに近づき現金を要求。ハリーは男に現金を渡すと、男はハリーに危害を加えることなく逃げていったという。
この事件について、ハリー本人が詳細を初めて語った。
現地時間3月2日(月)、ハリーはラジオ番組「SiriusXM」のハワード・スタンのインタビューに出演。ハリーは事件について「そう、バレンタインデーに強盗に遭ったんだよ。最近シングル(独身)だったからこんなことになったんだ(笑)!なんか予定を作っておくべきだったなあ」とジョークを交えて語り始めた。
「ぼくは友達の家を出て、歩いていたんだ。家から5分くらいの場所で、フードをかぶって、顔を覆い隠している男の人たちを見かけて、ちょっと奇妙だなと思ったんだ。ぼくは聴いていた音楽を止めて、そのまま通りを歩いていると、その男の人たちが道を渡っていておかしいなと思ったんだ。それから彼らがぼくに追いつこうとしている足の音が聞こえて、ついにぼくに追いついたんだ。ぼくは道を横断したら、彼らも横断してきたんだ。それでぼくはこれはヤバイぞってなり、強盗に遭うと思ったんだ」と、その時のおそろしい状況を詳細に語った。
さらにハリーは「そしてその男たちは『ちょっと話せる?』と聞いてきて、その時通りには人は誰もいなかった。ぼくはハラハラしながら『いいよ』と答えると、男は『君はマリファナ吸う?』と聞いてきたんだ。ぼくはノーと答えると男は『マリファナ欲しい?』と聞いてきたのでそれもノーと答えた。すると男は『何を持ってる?』と聞いてきて、男たちが全員ぼくを取り囲んできたんだ。ぼくは何も持ってないと答えると男は『ふざけんな!』となったんだ」
「ぼくは現金がポケットにあったから、現金ならもっているよと言って差し出すと、男はそれを取って、さらにヘッドフォンを見て『それは何に繋がってるんだ』と言って、ぼくはもう、やめてくれよ…ぼくのスマホだよ…って感じになったんだ」
「スマホを出して、もうしょうがない、本当迷惑だけどまた新しいスマホを買えばいいかと思ったんだ。そしたら男は『スマホのロックを解除しろ』と言ってきたんだ。さらに別の男はシャツをまくって、そのズボンにはナイフが入っていてぼくは、これはかなりヤバイってなったよ」とかなり危機的状況に陥っていたことも明かした。
しかしハリーはロックを解除することを拒否したという。「ぼくは『ごめんよそれはできないんだ。ロック解除はできない』と伝えたよ。そしたら男は『10秒数える』とカウントダウンし始めたんだ。これにはぼくも内心『ヤバすぎる…ロック解除してスマホを渡すべき?』と考えたよ。解除せずそのままスマホを渡そうとしたら『だめだ。ロック解除しろ!』と言ってきたんだ。もうぼくはできなかったし…。そして彼らの後ろの方に小さな池みたいなのがあって、そこに投げてしまえばぼくの手元からもなくなるし、彼らも手に入れることができなくなるし、いいんじゃないかと思ったんだ。彼らを怒らせたくなかったしね」
「そしたらちょうど2台の車がやってきて、ぼくはこれは疾走して逃げるチャンスだと思ったんだ。そしてぼくは車道の方に走っていき、車を止めようとしたんだ。でも狂った男が車道に走ってきたら、普通運転手は車には入れてくれないよね。もう一台の車にも入れてもらおうとしたらダメだった」と語り、ハリーは車をつかまえることはできなかったが、そのまま疾走して逃げることができたという。
「ぼくは、ぼくの住んでいる住宅街の方に向かって走って戻っていったよ。とにかく全力疾走したんだ。いつもなら出かける時はランニングウェアを着ているんだけど、この時に限ってコーデュロイのファッションと靴で、『ぼくはこの丘をずっと上まで駆け上がらなきゃいけないのか!』ってなったよ。ぼくはただただ疾走して、おそらく彼らは現金を手に入れたから結局追ってこなかったんだね」と明かした。
しかしこんな恐ろしい出来事に遭遇したにも関わらず、翌日もハリーは一人で出かけたようだ。「次の日にはまた散歩に出かけたよ。こういうことがあったからといって、散歩はやめたくないから。ぼくは家にいる時夜道を歩くのが大好きなんだよ」と、趣味の散歩はやめる気がないことも明かした。
不幸中の幸いで、ケガなく逃げることができたハリー。犯人グループが相手がハリー・スタイルズか認識していたかは不明だが、今後は一人で夜道を歩くのはなるべく避けた方がいいかもしれない…。