『127時間』や『ミルク』など数々の名作に出演してきた人気俳優のジェームズ・フランコが、彼の元学生の集団告訴について口を開いた。
ジェームズ・フランコは、2017年、自身が製作・監督・主演を務め、弟のデイヴ・フランコと共演したコメディ映画『ディザスター・アーティスト』で、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞。セクハラ撲滅運動である#MeTooや#TimesUpムーブメントが巻き起こっていた時期で、ジェームズも #TimesUpピンをつけて登壇し、セクハラ撲滅運動を支持するスピーチをしていた。
しかし、そのスピーチ中に、ツイッター上では次々とジェームズのセクハラ被害を訴えるコメントが投稿され、騒ぎとなった。当時、計5人の女性からセクハラを暴露されたジェームズ。その中には、ジェームズが設立した演劇学校「Studio4」の元学生も含まれていた。ちなみに現在「Studio4」は閉鎖されている。
2017年の告発から約3年経ち、ジェームズ・フランコがついに口を開いた。彼は、「元学生たちは#MeTooムーブメントに便乗し、罪のない男を陥れた」と主張。さらにジェームズの弁護士も続き、「この訴訟は極めて無礼なものであり、人々から注目を可能な限り集めることを目的とした訴訟である」と主張した。
ジェームズを告発したうちの一人は、ジェームズの演劇学校に通っていた元学生のサラ・ティザー・カプラン。当時、役者として経験が浅かった彼女は、学校での活動が映画やテレビの仕事につながることを期待していたという。そんな彼女はクラスワークで「ハングリーガール」という短編映画にヌードで出演したのだとか。「私の名前をググったら、すぐに裸を見つけることができるわ。もちろん後悔してるし、やりたくなかった」とロサンゼルス・タイムズ紙に語った。
そんなサラ・ティザー・カプランの告発について、今回、ジェームズの弁護士は「#Metooムーブメントに便乗し、有名人の人生を台無しにするようなメディアの欲求に応えた」と主張した。
一方で、ジェームズ・フランコを擁護する人も少なくない。擁護している人々は「彼は#MeTooと#TimesUpの運動に対し、とても正義感が強く、熱心に活動していました」とコメントした。さらに続けて「フランコは今、自分のために最善を尽くしています。最終的には、フランコの真実が立証されると確信しています」と語った。
セクハラ騒動後後、ジェームズ・フランコは映画『フューチャーワールド』で監督と主演を務め、さらにSF映画『KIN/キン』にも出演しているが、どれも話題にされることは少なかった。ジェームズ・フランコが再び、ハリウッドで本格的復帰する日はやってくるのだろうか・・・。