ディズニーとマーベルが展開するシリーズの一作品「ブラックパンサー」が、第91回アカデミー賞に、作品部門を含む計7部門にノミネートされた。歴史的快挙だと大きく報じられている。
現地時間1月22日、第91回アカデミー賞のノミネーションが発表。「ブラックパンサー」は、作品賞・美術賞・衣装デザイン賞・作曲賞・主題歌賞・音響編集賞・録音賞、計7部門の候補となった。
「ブラックパンサー」は、ディズニーとマーベルが展開するフランチャイズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」の一作品。架空の小国ワカンダを舞台に、アフリカ系のヒーローの活躍を描いている。
コミック原作のヒーロー映画がアカデミー賞の作品賞受賞候補になることは、これまでに前例のないことだ。本作はオスカー前哨戦と目されるゴールデン・グローブ賞でも【ドラマ部門】作品賞の候補になっており、異例の快挙が続いている。
製作総指揮として一連の作品に参加してきたケヴィン・ファイギは、ノミネートの報を受け「我々がこのプロジェクトにおいて目指したのは、正しく、作品に親近感を抱いてくれるフィルムメーカーを見つけることだった」と、ライアン・クーグラー監督をはじめ、キャストのみならず、アフリカにルーツを持つスタッフをそろえたことが成功の要因となったと述べた。
「この作品が成し遂げた偉業を、私たちは心から誇りに思います」と、同作が与えた「文化的な影響力」を改めて強調した。
アカデミー賞をはじめとする大規模な賞レースと、いわゆる“スーパーヒーロー映画”の相性の悪さは、映画ファンには知れた話だ。他作品ではノミネート歴を持つクリストファー・ノーランのバッドマン映画「ダークナイト」(2008)ですら、急死したヒース・レジャーのアカデミー助演男優賞受賞を除いて、メジャーなアワード主要部門の候補に選ばれなかったことは、当時、かなりの物議をかもした。
「ダークナイト」から10年、「ブラックパンサー」はスーパーヒーロー映画にとっての新たな歴史を築くのか。第91回アカデミー賞授賞式は、現地時間2月24日に開催される。
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