現在、世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルス。ついに米国やパリのディズニー・テーマパークとユニバーサル・スタジオが閉鎖することが決定した。米Varietyが報じている。
現地時間12日、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムが記者会見を開き、新型コロナウイルスの予防などの取り組みのため新しいガイダンスを説明。250人以上が集まる大規模なイベントや集会（大学や、会議も含まれる）をキャンセル、または延期にするという方針を固めた。しかしウォルト・ディズニー・カンパニーの取締役会長兼会長のボブ・アイガーとの話し合いで、カジノや劇場、テーマパークはこのガイダンスから除外されることとなっていた。
しかし、その記者会見が終了してから2時間も立たないうちにディズニーは3月14日土曜日から月末まで、ディズニーランドパークとディズニー・カリフォルニアアドベンチャーを一時的に閉鎖すると発表。「昨夜、カリフォルニア州は新しい方針を検討し、カリフォルニアのパークの閉鎖にいたりました」と声明を出した。
— Disney Parks News (@DisneyParksNews) March 12, 2020
さらに、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドも3月14日から28日まで一時閉鎖を発表し、広報担当者は「チームメンバーとゲストの健康安全が常に最優先事項だ」と述べた。その後、フロリダのディズニー・ワールド、ディズニーランド・パリ、ユニバーサル・スタジオ・オーランドも今月末まで閉鎖、ディズニー・クルーズラインも新しい出港を一時停止にしている。ちなみにカリフォルニア州アナハイムのテーマパークとリゾートが完全に営業を停止したのは、ジョンF.ケネディの暗殺の翌朝、ノースリッジ地震、9.11アメリカ同時多発テロ事件に続き、歴史上で4回目だという。
しかし一方で、「まだ閉鎖していなかったのか」と、ディズニーの対応が遅いことに関して批判の声も上がっているようだ。日本では、2月28日、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの一時的閉鎖を発表。大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンも同じく、2月29日から3月15日を臨時休業している。
新型コロナウイルスの脅威ははかり知れず、人気俳優のトム・ハンクスが感染し、米人気ドラマ「リバーデイル」の撮影が中断、さらには毎年4月に開催される米大規模フェス「コーチェラ・フェスティバル」も、ヘッドライナーが決定していたにもかかわらず開催を10月に延期するなど、エンターテイメント業界に大打撃を与えている。
