ディズニーは、新型コロナウイルスのパンデミックを懸念し、現在撮影中の映画を含むいくつかの作品の制作の一時停止を発表した。米Varietyなどが報じている。
同スタジオは「私たちのプロジェクトのなかで、新型コロナウイルスのケースは確認されていませんが、現在の環境やキャストとクルーの最善の方法を考慮した結果、一部の作品の制作を一時停止し、実写化映画に関しては短期間の停止を決定しました。これからも状況を確認していき、可能な限りはやく再開いたします」と声明を発表。では今回、ディズニーが一時停止を発表した作品はどのようなものがあるのだろうか、現時点でわかっている作品をまとめてみた。
『The Last Duel(原題)』
リドリー・スコット監督による新作映画『The Last Duel(原題)』。本作は、「The Last Duel: A True Story of Crime, Scandal, and Trial by Combat in Medieval France(原題)」というノンフィクション本が原作。中世のフランスが舞台で、戦争から帰ってきた騎士が、親友に妻をレイプされたことを知り、親友同士の果し合いを直訴して決闘するというもの。ベン・アフレックとマット・デイモンが共同脚本&プロデュースで、『マリッジ・ストーリー』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の人気俳優アダム・ドライバーも出演する。
Ben Affleck, Matt Damon e Adam Driver em set de The Last Duel
Via @ClickySound pic.twitter.com/g4p3hMmbfw
— Adam Driver Brasil HIATUS ? (@AdamDriverBRA) February 27, 2020
2月にはベン・アフレックらがフランスで撮影していたのを目撃されていたが、新型コロナウイルスの影響でヨーロッパからの渡航制限を発表されたこともあり、幹部は停止の決断を下したようだ。
『リトル・マーメイド』
ハリー・ベイリーがアリエル役を演じる実写版の『リトル・マーメイド』。ヴィランのアースラ役にメリッサ・マッカーシー(『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』、カモメのスカットル役にオークワフィナ(『クレイジー・リッチ!』)、アリエルの相棒的存在であるフランダー役にジェイコブ・トレンブレイ(『ワンダー 君は太陽』)、アリエルの父、トリトン王役にはハビエル・バルデム(『ノーカントリー』)と豪華俳優陣が勢揃い。
Disney halts The Little Mermaid and other film productions over coronavirus https://t.co/ryLM46lQ4F
— Entertainment Weekly (@EW) March 13, 2020
エリック王子役は、以前ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが候補に上がっているという報道で話題になったがハリーからの「音楽活動を優先したい」という希望により交渉が決裂、その後英国俳優のジョナ・ハウアー・キングに決定していた。
『Nightmare Alley(原題)』
ギレルモ・デル・トロが監督、ブラッドリー・クーパーが主演を務める『Nightmare Alley(原題)』。ケイト・ブランシェットやルーニー・マーラ、トニ・コレットなどの豪華俳優陣がブラッドリー・クーパーの脇を固める。本作は1947年の映画『悪魔の往く町』のリメイク作品。1月に撮影開始と報道されていた。
『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings(原題)』
Marvel Studios has suspended production on "Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings" after director Destin Daniel Cretton was advised by a doctor to go on self-isolation due to coronavirus concerns.#CoronavirusPandemic https://t.co/UengMO5843
— News18.com (@news18dotcom) March 13, 2020
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画で、MCU映画史上初となるアジア系ヒーローを描く映画『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings(原題)』。主人公を演じるのは、中国出身でカナダ籍の俳優シム・リウ。さらに『クレイジー・リッチ!』や『ジュマンジ/ネクストレベル』などに出演し話題となった女優オークワフィナも出演する。先日、オーストラリアで撮影を開始したと報じられていた。またデスティン・クレット監督は自己隔離し新型コロナウイルスの検査を受けたという。
『Peter Pan and Wendy(原題)』
ミラ・ジョヴォヴィッチの娘が実写版『ピーター・パン』ウェンディ役に大抜擢! ピーター役は・・・?? ? #PeterPanandWendy
☆詳しくはこちら↓↓↓https://t.co/bM9qwyUapO
— tvgroove 海外セレブ/エンタメ/ファッションNews (@TVGroove) March 11, 2020
2016年のディズニー映画『ピートとドラゴン』でメガホンをとったデヴィッド・ロウリーが本作で監督を務め、また脚本もトビー・ハルブルックスと共同で担当する。『ロビン・フッド』(2010年)製作総指揮を務めたジム・ウィテカーがプロデュースする、ディズニーの『ピーター・パン』(1953年)の実写版映画。映画『バイオハザード』シリーズなどでしられる女優のミラ・ジョヴォヴィッチの娘、エヴァー・アンダーソン(12)がウェンディ役を演じることが決定し、注目を浴びていた。
『Shrunk(原題)』
Rick Moranis is set to appear in Disney's upcoming reboot of 'Honey, I Shrunk the Kids' https://t.co/GMrwdui7MK
— The Hollywood Reporter (@THR) February 12, 2020
父親の発明したものを縮小させる装置が誤って作動してしまったことで、ミクロ・サイズになった4人の子どもたちが大冒険を繰り広げる1989年の作品『ミクロキッズ』。同作のリブート版の制作も一時停止となった。
今後、新型コロナウイルスの影響により、プロジェクトが停止してしまう注目作が他にも出てくるに違いない。今後の報道に注目が集まる。