世紀の発明王トーマス・エジソンほどの天才にも、最強のライバルがいた。彼の名前はジョージ・ウェスティングハウス、〈頭脳でトップに立つクリエイター〉であるエジソンに対して、〈戦略で支配を広げるカリスマ実業家〉だ。この二人による壮絶なビジネスバトル〈電流戦争〉を描いた映画『エジソンズ・ゲーム』が4月3日(金)に公開決定!
当初、ワインスタイン騒動により公開延期を余儀なくされていた本作。そこからの復活劇に一役買って出たのは、巨匠マーティン・スコセッシ監督だ。当初のトロント映画祭で披露された本編は、ワインスタイン・カンパニーの強い圧力によってまとめられた、製作陣にとって不本意なバージョンだったという。アルフォンソ・ゴメス=レホン監督の師匠で本作の製作総指揮であるスコセッシ監督は、それを完成版と認めず製作陣による再編集を支援した。監督たちは、超多忙なスター俳優たちを集め再撮影を敢行し、渾身の“ディレクターズ・カット”を完成させ、2年越しの全米公開を成し遂げた。日本では製作陣により正式に監修、許諾されたディレクターズ・カット(インターナショナル版)が公開となる。
天才発明家エジソンを演じるのは、『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』で、アカデミー賞🄬にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチ。世界的偉人のイメージを180度覆し、勝つためなら手段は選ばない、奇才のダークヒーローを怪演。対するライバルのウェスティングハウスには『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノン。さらに、二人の対決の鍵を握る若き天才科学者テスラに『女王陛下のお気に入り』のニコラス・ホルト、エジソンを支える助手に『スパイダーマン』最新シリーズのトム・ホランドと、英国とハリウッドの美しき男たちが集結。
本作より本編映像が解禁!今回解禁になったのは、エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)とその秘書インサル(トム・ホランド)が激しい口論を繰り広げる貴重なシーンを捉えた本編映像だ。
傲慢なエジソンに対し、唯一苦言を呈することができた秘書のインサルは電流戦争のさなか、ウェスティングハウスに起こったある不慮の事故に対し「彼(ウェスティングハウス)に負けたくない一心で事故を利用した」「彼を列車で轢いたも同じ」とエジソンに詰め寄る。だが、エジソンあくまで「私は危険性を指摘しただけだ」「彼はブレーキだけ作っていればよかった」と自身の非を認めることはなく強がるように笑みを浮かべながら答える。しかし「考えを改めてください」と食い下がるインサルに「交流方式は人を殺す!」とエジソンは鬼気迫る表情で声を荒げる。
助言に耳を傾けることもなく、あくまで自身のやり方に固執し続けるエジソンにインサルは「あなたは頭がいいが、私はあなたの“奇跡”よりもその主義に感銘を受けた」「白熱電球の発明者はあなたではない」と言い放ち映像は幕を閉じる。果たして二人の関係はどうなってしまうのか。そして電流戦争の行方は―
インサル役を務めたトム・ホランドはこの印象的なシーンに「ある場面で、インサルが一生懸命(エジソンに)言い返しているところがあるんだ。ちっぽけな僕がベネディクトに、あなたは間違っていると言う。すると、ベネディクトが僕を怒鳴りつけるんだよ。度肝を抜かれすごく怖かった。でも最高の場面になったね」と、役にも関わらず恐怖を感じるほどカンバーバッチの気迫があったことを明かしている。
《STORY》
19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの“直流”より、遠くまで電気を送れて安価な“交流”の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な“交流”の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。ウェスティングハウスは“交流”式送電の実演会を成功させ、話題をさらう。そのニュースにエジソンは激怒、“交流”は危険で人を殺すと、ネガティブキャンペーンで世論を誘導していく。こうして世紀の“電流戦争”が幕を開けた!訴訟や駆け引き、裏工作が横行する中、ウェスティングハウスはエジソンと決裂したテスラに近づく──果たしてこのビジネスバトルを制するのはどちらか──?
監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン『ぼくとアールと彼女のさよなら』「glee/グリー」シリーズ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・シャノン、トム・ホランド、ニコラス・ホルト
原題:The Current War: Director’s Cut
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