グラミー賞受賞歴のある人気女性ラッパーのカーディ・Bの声が入った、新型コロナウイルス・ソングが世界的ヒットを飛ばし話題となっている。nytimes.comなどが伝えている。
カーディ・Bは、3月11日、現在世界中で流行している新型コロナウイルスについて語る動画を投稿。動画でカーディは「政府!ちょっと言わせてほしいんだけど。新型コロナウイルスについてよくわかんないし、中国の武漢からどうやってきたのかわかんないし。私ちょっと怖い。怖いの。ちょっとパニック。食糧もため込んでる。これは冗談じゃない。なんで洋服とか物が届かないって?コロナウイルスのせいだよ!これは本当にヤバイ。これはリアルなんだ。怖い!」と、心の叫びを熱弁している。
カーディの焦り方と、まるでラップのような口調でこの動画はネット上で話題に。さらになんとこのカーディのセリフが今度は歌となり、世界的ヒットというまさかのできごとが起きている。
ブルックリン在住のiMarkkeyzというDJは、カーディのこの動画にサウンドとアレンジを加え、さらに「コロナウイルス」「政府」「これはリアルなんだ」という部分をループさせた曲「コロナウイルス」を完成させた。
【音源】iMarkkeyz – Coronavirus
頭に残るサウンドで、すでにiTunesやSpotifyでもダウンロードでき、世界的ヒットを飛ばしているというのだ。アメリカのiTunesではトップ10入りを果たし、現在ハリー・スタイルズの「Adore You」の一つ下にランクインしているという。
これにはカーディ本人もおどろいているようで、楽曲「コロナウイルス」に関する動画やツイートをたくさんリツイートや引用リツイートしている。
楽曲「コロナウイルス」に合わせて踊るダンス動画もさっそく登場↓↓
Haaaaaan https://t.co/1lVU8Kh93Y
— Cardi B (@iamcardib) March 17, 2020
またカーディは、この楽曲に権利を持っていない。あるファンが「『コロナウイルス・リミックス』にカーディの名前がクレジットにないのはなぜ?それに関してチームは動いてる?」と聞くと、「今取り組んでいるところよ!私の声だから自動的にクレジットには入るけど、でも今私の名前を入れるなら、一回その楽曲を削除して、アップロードしなおす必要があるかも」とツイートした。
We working on it .Im automatically credited its MY VOICE ! But if I put my name right now we might have to delete the song and upload again https://t.co/RVpDtNKXic
— Cardi B (@iamcardib) March 17, 2020
カーディはコロナウイルスの影響で、新曲のレコ―ディングが遅れてしまっていると明かしていたが、まさかの別の形で自分の声が入った曲がヒットするという事態が起きたようだ。