歌手のテイラー・スウィフトと、長年確執のあるラッパー,カニエ・ウェストとの間に起きた2016年の「Famous」騒動。先日、これに関する二人の電話やり取りを記録したフルの映像がリークし、テイラーの主張が正しかったことが明らかになった。今回はテイラーがこれに関し、初めてコメントをした。
2016年、カニエ・ウェストは楽曲「Famous」をリリース。同曲の歌詞でカニエはテイラー・スウィフトのことを「ビッチ」だと呼び、またオレがテイラーを有名にしてやった、テイラーとセックスするかもしれないという内容で、テイラー関係者やファンたちから大バッシングを浴びた。
しかし、カニエ側は事前にテイラー側に承諾を得ていたと証言。カニエの妻であるキム・カーダシアンは、テイラーが電話で歌詞の内容を認める動画をスナップチャットに公開。その中ではテイラーとカニエが歌詞について確認し合うやりとりが収められ、世間はテイラーがウソをついていたと批難した。
そして3月20日(金)、事件から約4年が経ってから、なんとその時の電話やりとりのフル映像がネット上に流出。25分にも渡るやりとりでは、カニエがテイラーに対し「かなり物議を醸し出す内容が含まれている」と伝える。
She's clearly uncomfortable af with him saying she owes him sex and tells him she will think about it and let him know if she's okay with it. And ALSO tells him that she wouldn't like if he'd called her a bitch.
And he never once mentions "i made that bitch famous" line to her pic.twitter.com/18QF3Mm4YG— anu 💜 SG N2🇸🇬 (@redligion) March 21, 2020
テイラーが「それって意地悪な内容?」と聞くと、カニエはそれを否定。「『テイラーはオレにセックスの貸しがある』っていう歌詞なんだ」というと、テイラーは「それならイジワルじゃないわ。てっきり『バカで、最悪なビッチ』とか言われるのかと思った」と返した。しかしカニエがリリースした「Famous」には「ビッチ」という歌詞が含まれており、カニエがテイラーとの約束を守っていなかった事実が明らかに。テイラーが主張してきたことが正しかったと、世間に証明されたのだ。また、妻のキムが投稿した電話のやり取りの動画は、カニエ側に都合の良いように編集されていたこともわかった。
この事に関しテイラーは3月24日、インスタグラムのストーリーに今回の電話音声のリークに関してコメントを投稿。彼女は「“あの電話”について、私がずっと真実を言っていたという事実が提供された(違法に録音され、“誰かさん”が私に罪を着せるために編集し、操作したせいで私の家族やファンが4年間も地獄のように苦しんだ)」と、彼女はずっと真実を語っていたこと、また4年間とてもつらかったことを明かした。
しかしテイラーは、これ以上ビデオについて触れず、「今回のビデオがリークして、どんな気分かと聞かれるけど、これに答える代わりに、みんなにスワイプアップして本当に重要なことを見てほしい。WHO(世界保健機関)とFeeding Americaは私が寄付してきた団体です。もし可能だったら、私と一緒にこの危機へ寄付してください」と、カニエとの騒動よりも現在コロナウィルスの影響で苦しんでいる人たちへ集中してほしいと訴えた。
.@TaylorSwift13 takes to her Instagram story to address the leaked footage of the full phone call between her and Kanye West by encouraging fans to donate to The World Health Organization and Feeding America. pic.twitter.com/B8nAuamgGc
— Pop Crave (@PopCrave) March 23, 2020
カニエ・ウェストと妻キム・カーダシアンは、両者とも公式なコメントは出していない。しかしキムは、ツイッターユーザーの「前と何も状況は変わっていない」といった投稿に「いいね」をしており、暗に彼女のスタンスを示している。