フランス生まれ、ドバイ・アブダビ・コンゴ育ちという、国際色豊かな個性派シンガー、ジェイン(JAIN)。
フレンチ・テクノやアラビアン・ビート、アフリカン・リズムなどの独自の音楽的影響と、一度聴くと癖になるサウンドがヨーロッパを超えて注目を浴び、2015年にリリースされたデビューアルバム「ザナカ」は、本国フランスでクワトロ・プラチナムに認定され、ストリーミング総再生回数は3億回を超えている。
そんな新鋭アーティスト、ジェインのセカンドアルバム「ソウルジャー」が日本で1月9日にリリースされたことに合わせて、初の来日を果たした。日本でのパフォーマンスの当日、TVグルーヴはジェインに単独インタビューを実施し、彼女のバックグラウンドやアートと音楽の関係、最新アルバムについて語ってもらった。
――ようこそ日本へ!今回が初の来日とのことですが、今はどんな気分ですか?
昨日の夜に日本に着いたばかりなので、まだどこにも行けていないの。明日の朝は少し時間があるので、東京の街を探検してみたいわ。ずっと前から日本に来ることが夢だったので、こうして来ることができて、とっても嬉しく思っているの。
――日本という国について、何か知っていることはありますか?
私は音楽を始める前にアートスクールに通っていたんだけど、そこでカリグラフィー(書)の素晴らしさを学んだことがあるの。日本という国の素晴らしさを知ったのは書道だったわ。
――日本の漫画も好きだとお聞きました。
小さい頃に「ナルト」を読んでいて、10代の頃は「ワンピース」を読んでいたわ。日本の漫画は大好きよ!
――フランスで生まれ、ドバイ、アブ・ダビ、コンゴで育ったという来歴をお持ちですが、そういう経験は自身の音楽にどのような影響を与えましたか?
いろんな国で生活をしたことが今の私の活動に関係しているし、もしもそういう経験をしていなかったら、音楽の道に進んでいなかったかもしれないわ。音楽をやりたいと思わせてくれたのも、その経験があったから。音楽は国境を越えて、全ての人に感動を与える力があると実感できたの。
――今や世界を股にかけて活躍されていますが、幼い頃から大勢の前でパフォーマンスをするようなスターになろうと思っていたのですか?
私はすごくシャイな性格だから、子供の頃は「歌手になりたい」とか、「ステージに立ちたい」という夢は持っていなかったの。「スター・ウォーズ」が大好きなので、ジョージ・ルーカスのような映画監督になるのが子どもの頃の夢だったわ。音楽の道を志したのは16か17歳くらいの頃ね。
――最新アルバム「ソウルジャー」は前作と比べてどのような点が変わりましたか?どんなところに注目してほしいですか?
ファーストアルバムに収録されている楽曲の多くは、自分がまだ10代の頃に書いた曲が多かった。それに対して、今回のアルバム「ソウルジャー」は、今自分が刺激を受けているものが反映されているアルバムよ。ヒップホップやアラビアの音楽に影響されて、26歳の私らしい作品が完成したわ。
――最新アルバムでは、伸びやかに歌う部分や、ラップのように早口になる歌い方など、様々な歌い方も魅力的ですね。影響を受けたアーティストはいますか?
影響を受けたアーティストはたくさんいるわ。ソウル・ミュージックだとアレサ・フランクリンや、オーティス・レディング。ラッパーだと、ケンドリック・ラマーやエイサップ・ロッキーといった人たちね。古い音楽と新しい音楽を自己流にミックスして、メロディを際立たせつつヒッピホップの要素を取り入れて、自分の音楽を作っているわ。
JAIN – Inspecta(Live)
――パリではアートスクールに通われていたそうで、自分の作品もよくインスタグラムに投稿されていますが、音楽を始めた頃からアートにも興味があったのでしょうか?育った環境やツアーなどで様々な土地に行くことが多いと思いますが、それがアートにどのように影響していますか?
曲作りと絵を描くことは、私にとって同じプロセスなの。子どもの頃にいろんな国に行ったということにたくさん影響を受けているし、特に色に関しては、大きな影響を受けている。アートが好きな理由は、音楽と違って目に見えるから。私が表現したいことを耳だけではなく目でも見てもらいたいという思いもあるの。
――ファッションのルールは?お手本にしているファッショニスタはいますか?
ファッションブランド「アニエスベー」とコラボレーションをしていて、ライブでの衣装も全て作ってもらっているわ。ステージでの衣装は、ユニフォームのように統一感があるように意識をしているわ。音楽にファッションを取り入れることは、表現をする上で幅が広がるし、自分が伝えたい世界観をきている服で表現できるから、私にとってすごく大事なことなの。対照的に、普段の私のファッションは、パリジェンヌらしいシンプルなスタイルよ。
――人生のモットーについて教えてください。
16歳でコンゴに住んでいた時に、ステージネームを考えていたんだけど、「得をしても自慢せず、損をしても後悔せず」という意味の、ジャイナ教というインドの宗教の言葉に出会って、「ジャイン」と名付けたのよ。それが今は人生のモットーになっているわ。
――いよいよ本日、初めて日本でコンサートを開催されますが、意気込みを教えてください。どういうステージになるかも知りたいです。
今夜のライブをすごく楽しみにしているわ!世界中に自分の音楽を届けることが私の夢でもあったし、まさか自分が日本でパフォーマンスができるとは想像もしていなかったから、とても嬉しいしワクワクしているの!
今日のライブのステージにはたくさんの機材が用意してあって、DJセットと私の歌で構成される、テクノロジーを駆使したライブになるわ。楽しみにしていてね!
――最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします!
みなさんに会えるのが楽しみ。日本に来れたのは夢のような体験です。ショーでお会いしましょう!
☆来日公演レポートはコチラ↓↓
(インタビュー終わり)
(取材・文:加藤優花)
イベント情報
agnès b. presents JAIN Special Live (開催済み)
1 月 17 日(木) 代官山 SPACE ODD
OPEN 18:30/ START 19:30
制作・招聘: クリエイティブマン
協力: アニエスベー/ソニーミュージックジャパン・インターナショナル
後援: フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
その他公演詳細 URL: https://www.creativeman.co.jp/event/jain/
agnès b. presents JAIN Instore Mini Live and Talk Event (開催済み)
1 月 18 日(金)アニエスべー青山店
19:00 – 21:00 (仮)
入場無料(ミニライブは 1-2 曲のパフォーマンスを予定)
CD およびコラボ商品をお買い上げの先着 20 名さまには、Jain がサインをするサイン会も!
リリース情報
「ソウルジャー」
配信/発売中
<国内盤 CD(全 12 曲)>
SICP-6004 / 2,400 円+税
国内盤ボーナストラック 2 曲収録 / 歌詞・対訳・解説付き 【トラックリスト】
On My Way|オン・マイ・ウェイ
Flash (Pointe-Noire)|フラッシュ (ポワント・ノワール)
Alright|オールライト <リード・シングル>
Oh Man|オー・マン
Inspecta|インスペクタ
Dream|ドリーム
Star|スター
Feel It|フィール・イット
Abu Dhabi|アブ・ダビ
Souldier|ソウルジャー
Come|カム*
Makeba|マケバ*
*国内盤ボーナストラック
<デジタル・アルバム/輸入盤 CD(全 10 曲)>
Lindsay1992年京都府生まれ。幼い頃から祖父の影響でブラックミュージックを聴き始めた事がキッカケで、海外エンターテインメントの世界にどっぷりハマっています。大学在学中は大阪を拠点にDJ活動もしていました。イベントやパーティーなど華やかな場所が大好き!現在はニューヨークやロサンゼルスなど海外生活で培った幅広い知識を活かし、ライターとして各メディアで活動しています。
Blog: http://celeb-hack.com/