米ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長であるボブ・アイガー氏(69)が、現在流行中のコロナウィルスの影響により自身の給料をカットする方針を固めた。Varietyが報じている。
ボブ・アイガーは先月、ディズニー社のCEOから会長へとステップダウン。そして今回のコロナウィルスによる同社の経済状況の変化により、今後1年間給料を受け取らない方針だという。現在のCEOであるボブ・チャペック氏は給与が50%カットとなる。
またバイスプレジデント(副社長)レベルの上級幹部は給料が20%減、シニア・バイスプレジデントは25%減、エグゼクティブ・バイスプレジデント以上の幹部は30%減となり、4月5日より実施される。
この給料カットは主に、コロナウィルスの影響により米ディズニーパークやディズニーリゾートが、予期せぬ閉園追い込まれたことを原因としている。ディズニーは、パークにて時給制度で働いているスタッフには少なくとも4月18日まで給料を出すという。
CEOのボブ・チャペック氏は、コロナウィルスの拡散によりものの数週間で同社の経済状況が劇的に変化したと明かしている。
ボブ・アイガー氏の報酬は、以前より「高すぎる」などと度々批判されてきた。2019年の彼の年収は4800万ドル(約52億円)であった。シャペク氏はCEOに就任した際、年収の250万ドル(約2億7千万円)に加え、ボーナスが最高で2250万ドル(約24億7千万円)となる予定であった。
ボブ・アイガー氏はこのコロナウィルスの蔓延についてSNSでメッセージを頻繁に発信。3月31日に投稿された最新の文章では「ニュースを見て、悲しい気持ちになっています。数週間にも渡り、医療のエキスパートが細心の注意を払い、家に留まり、社会的に距離を保つよう強く要求していました。彼らを信じて!アドバイスを聞いて、命を救うために戦っている人々をサポートして!」と呼びかけた。
Watching the news & feeling sad for our world. For weeks, medical experts exhorted us to exercise extreme caution, to stay home, to create social distance. Trust THEM! Heed THEIR advice & for heaven’s sake, support the medical personnel who are fighting valiantly to save lives.
— Robert Iger (@RobertIger) March 31, 2020