現在世界的にコロナウィルスが蔓延する中、とある学生たちがネットフリックスをネタとして使い、人々を自宅から出さないよう面白いアイデアを発案したようだ。
現在アメリカやヨーロッパでは「家にいよう(Stay At Home)」というフレーズが多く使われ、1日1回食料品などの必需品の買い物など以外、むやみに外出をしないよう“自宅待機”が要請されている。そんな中、広告デザインの学校「Miami Ad School」のドイツ校の生徒らが、ネットフリックスの「ネタバレ」を使い人々を家にキープしようとしている。
これは本家ネットフリックスとは関係のない広告であり、ドイツの生徒セーヌとマシューの二人が自主的に制作したもの。以下ネットフリックスの人気番組のネタバレが含まれるため、ガッカリしたくない方は読むのを控えていただきたい。
マシューは自身のツイッターにて、自分たちが制作した「ネタバレ看板」の写真を投稿。まずはネットフリックス作品の中で人気No.1といっても過言ではない「ストレンジャー・シングス」に関して、「ジム・ホッパーは死ぬ。でも死んでない」とネタバレ。またドラマ「ナルコス」に関しては「イイ人はナルコスでは勝たない」と書いてある。
さらに「Love Is Blind」では「結婚するのは2組のカップルだけ。いや、ケニーとケリーは結婚しない」とぶっちゃけ。韓国政治時代のスリラー「キングダム」のポスターには「虫が王子の中で覚醒する」と書いた。
Spoiler alert:
A Netflix spec ad that encourages people to stay home by putting up billboards of spoilers from their original programming pic.twitter.com/eG3viWvS69
— Matthew Kobach (@mkobach) March 26, 2020
この二人が通う同校のインスタグラムアカウントはこの動画バージョンも投稿。「ウィルスが君を外出から止めないなら、ネタバレが君を止める」とメッセージが書かれている。
https://www.instagram.com/p/B-P7wtBhtHF/
製作者の一人マシューさん
Last year @noahmcaskill offered to illustrate your avatar for a simple RT.
I have loved mine so much that I just paid him for it. It’s now one of my favorite purchases of all time. https://t.co/E1gfdGTg0O
— Matthew Kobach (@mkobach) March 1, 2020
Bored Pandaがこの二人にインタビューをしたところ、最初は対の人々のコロナウィルスへの意識を高めようとしてこの企画を始めたという。これを見た人たちからはいい反応が得られているというが、セーヌは「完璧なキャンペーンなんてないと思うし、改善点はたくさんある。「ネタバレ看板」は学校のガイダンスに従って作った実験広告なんだ。人々を惑わそうとする意図はありません」と話した。
この生徒たちの作品を見た人々は「素晴らしい」「アイデアがいい!だけどネットで拡散されているから、本末転倒ね(笑)」などとコメント。さらに米ネットフリックス本社のアカウントも反応し、「Stay At Homeのメッセージは素晴らしいけど、ネットフリックスからネタバレはしません。これらはクリエイティブな学生たちのプロジェクトであり、公式のものではありません」と明確にした。
誰もがストレスをためてしまいやすい「自宅待機」の時期。これを利用して、クリエイティブなものを作り出す精神は見習いたいものだ。