ネットフリックスで配信されている人気恋愛リアリティショー「ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~(原題:Love Is Blind)」が、シーズン2の制作に向けて始動したようだ。米TMZが伝えている。
社会実験的なこの番組は、結婚を希望する15人ずつの男女が、ポッドと呼ばれる仕切りがある空間で、お互いの姿を見ることがないまま声だけで交流し、両思いになって初めて対面することができる、というもの。成立したカップルは、その後、バカンスやお互いの両親との面会などを経て、結婚式を挙げることがゴールとなる。
【動画】Love is Blind | Official Trailer | Netflix
2020年2月にリリースされて以降、1か月もの間人気ランキング1位に君臨し続けた。世界中で話題となったこの番組だが、ファーストシーズンを終え、大きな問題が発生している。それが、個人の「性的指向」だ。
ファーストシーズンの参加者、カールトンとダイアモンドのカップルを思い出してほしい。晴れて婚約した2人だが、バカンスの1日目で、カールトンは自分がバイセクシュアルであると告白する。ダイアモンドは受け入れることができず、またカールトンはそんなダイアモンドに冷めてしまい、結果として2人は早々に破局してしまった。互いに心に大きな傷を負うことになったのだ。
視聴者を驚かせたこの展開だが、実はプロデューサー陣は参加者の性的指向について事前に把握している。知らないのは参加者同士だけなのだ。
現在、同番組はシカゴが舞台となるシーズン2の参加者を選考しているが、オーディションでは個人の「性的指向」を尋ねるようなデリケートな質問も投げかけている。
オーディション担当者は出演希望者に対し、ストレートなのか、ゲイなのか、バイセクシュアルなのか、その他の性的指向を持っているのかなどを確認しているそうだ。他の質問は極めて一般的なもので、年齢、人種、髪や目の色、職業、趣味などだ。さらに、顔写真と全身写真も必要になる。
さらには、現在交際している人はいるか、もしくは交際に発展しそうな人はいるか、交際相手に求める条件や、宗教、人種、文化の違いで受け入れられないものはないかなどの確認もある。また、タバコやお酒、体型の好み、これまでの交際経験や最長の交際期間となった関係についてなどの細かな質問もなされる。
興味深いことに、政治的な思考については一切質問されない。関係破綻の原因となることがわかりきっているからだ。
なぜ製作陣は、ここまで個人的な質問をするのだろうか。シーズン2でも、第2のカールトンとなるような存在が現れるかもしれない。