英出身の歌手アデル(31)が、2019年に離婚が成立した実業家/慈善活動家の元夫サイモン・コネッキーと婚前契約を交わしていなかったため、彼女の資産の半分を支払わなければならない可能性があるという。
アデルとサイモン・コネッキーは、2011年の終わり頃から交際をスタートさせ、2012年には息子アンジェロ君(7)が誕生。2016年の暮れにアデルが左手薬指に指輪をしている姿がパパラッチされていた。2017年の「第59回グラミー賞授賞式」で、最多となる5部門で同賞に輝いたアデルは、受賞スピーチで「私の夫に感謝します」とコメントし、初めてパートナーのサイモンとの結婚を認めた。
しかしアデルは2019年4月、代理人を通じて破局したことを発表した。破局の理由については語られていない。代理人は「アデルと彼女のパートナーは破局しました。ふたりはこれからも息子を大切に育てていくことに集中していきます。これからも彼らのプライバシーへのご配慮をお願いいたします」と、声明を発表している。
今回、英The Sun紙が報じたところによると、アデルとサイモンは婚前契約を結んでいなかったという。婚前契約とは、結婚後の生活費の負担や、家計の管理、結婚前から保有する財産の帰属についてなど、結婚後のお金に関する取り決めを行うこと。また、不倫や不貞行為は一切認めないこと、異性と密会しないこと、そのような行為があった場合には、慰謝料の支払いを行うこと、離婚の際の資産のとりわけなどをあらかじめ決める。欧米では比較的浸透している文化であり、特に巨額の資産があるアーティストや実業家などはこの婚前契約を結ぶ場合が多い。
アデルとサイモンの場合は婚前契約を結んでいないので、ふたりが暮らす米カリフォルニア州の法律で、夫サイモンは結婚後のアデルの稼ぎの最大で半分を得ることができるという。
アデルの現在の資産は1億8200万ドル(約200億円)と言われており、もしかしたら夫サイモンが100億近くもらう可能性もあるのだという。
ロサンゼルスの裁判所は、アデルたちの「金銭や他のビジネスに関する秘密保持」のルールを決めたといい、今後裁判に関わる弁護士などの人物は書類などを見る前に秘密保持契約所にサインをしなければならないという。彼女たちの個人情報は徹底的に守られるようだ。