ネットフリックスで配信中の超話題ドキュメンタリーシリーズ「タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」。このシリーズでメインとなっており、現在服役中のジョー・エキゾチックことジョゼフ・マルドナド=パッセージに、なんとドナルド・トランプ米大統領がコメントをした。
『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』予告編
『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』で密着ドキュメンタリーを配信されているジョー・エキゾチック(本名:ジョゼフ・マルドナド=パッセージ)は、オクラホマでトラの繁殖施設を経営しており、観光客相手に記念撮影をさせたり、ショーを披露したりと“トラビジネス”で成功を収めていた。しかし実はこのビジネスには「裏」があり、成長しすぎて人前に出せなくなったトラを「処分」したり、ショータイム以外は窮屈なケージにトラを押し込めていたりと、あからさまな動物虐待行為が横行するものだったという。
こうした悪行の数々や、ライバルを暗殺するために殺し屋を雇ったことなどが表沙汰になり、2018年にジョーは逮捕された。野生生物に関する17件もの法令違反と、2件の殺人依頼によって、懲役22年の有罪判決が下された。
この狂気に満ちたジョーの周りで繰り広げられる壮絶なバトルや、それがもたらす結果、そして全てがドラマではなく“事実”であることの衝撃などが話題となり、ネットフリックスで配信を開始してから10日でアメリカ国内のみで3430万人もの人が視聴。人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のシーズン2が配信10日で3120万人、シーズン3が3630万人といった数字と比べてみても、「タイガーキング」は今やネットフリックスの代表的作品とも言えるだろう。
今回この話題作に関し、米大統領のドナルド・トランプ氏がコメント。トランプ大統領は4月8日、コロナウィルスに関する近況を報告する記者会見にて、The New Your Postの記者スティーヴン・ネルソン氏に「『タイガーキング』は見ましたか?」と聞かれると、「それに関しては何も知らない。なぜ彼(ジョー・エキゾチック)は22年も服役しているのだ?」と逆に質問。記者が、ジョーは”ライバルであるキャロル・バスキンを暗殺するために殺し屋を雇った罪で有罪になった”と説明。
するとトランプ氏は記者に対し「君はジョーが無罪だと思うのか?彼の味方か?私に彼(ジョー)を容赦(解放)することを勧めている?記者として、そういうことをしてはいけないだろう。批判されるぞ」と、まくしたてた。
しかし会見の最後に「ジョーの裁判を“確認してみる”」と述べたトランプ氏。どうやら気になっている様子だ。
トランプ氏も過去にリアリティーショー「アプレンテイス」でさらに知名度を上げた経験があり、またジョーのナルシストさやエゴの強さが“トランプ大統領を彷彿させる”などという声もあることから、トランプ氏が何らかの親近感を抱き、ジョーを本当に解放する可能性もあるかもしれない・・・?今後の動きに注目だ。