人気歌手のザ・ウィークエンド(30)が、大先輩であるR&Bシンガーのアッシャー(41)に楽曲スタイルを盗まれたと感じていたようだ。米Varietyが伝えている。
ザ・ウィークエンドといえば、3月20日に待望の新アルバム「After Hours」をリリース。同アルバムは全米アルバム・チャートで初登場1位を記録し、翌週も1位を記録。現在もヒットを飛ばしている。
そんな中、ザ・ウィークエンドが、米Varietyのインタビューに応じた。
ザ・ウィークエンドといえば、2011年に、ミックステープ「House of Balloons」をリリースしたのだが、そのアルバムは業界では大先輩である歌手アッシャーに影響を与えたと確信しているようだ。
これについてウィークエンドは「『House of Balloons』はまさにぼくの目の前でポップミュージックのサウンドを変えたね。アッシャーの楽曲『Climax』を聴いたけど、あれはまさに『まじかよ。これはウィークエンドの曲だろ』と思ったよ」と、アッシャーが自身のスタイルをコピーしたと発言したのだ。
「Climax」は、アッシャーが2012年にリリースした楽曲で、ヒップホップ、R&B、ポップの様々な要素がつまったサウンドで、アッシャーの美しいファルセットが特徴的だ。たしかにウィークエンドのスタイルと似ている。
【動画】Usher – Climax
当初は、マネされたことに怒りを覚えたというウィークエンド。しかしその後、彼の考えは変わったという。ウィークエンドはこれを“賛美”だと受け取るようになったのだ。
「とてもうれしかったよ。ぼくは正しいことをしていたとわかっていたけど、怒りもあった。でも年をとるにつれ、これはいいことだと気づいたんだ」と、スタイルをマネされることはそれだけ自分が優れているということに気づかされたようだ。
アッシャーはこの件についてコメントはしていないが、ニュースについては知っているようで、先日アッシャーはインスタグラムのストーリーで、自宅で渦中の楽曲「Climax」をアカペラで披露する動画を投稿した。
そしてその後、同曲のプロデューサーを務めた人気DJで音楽プロデューサーのディプロがこの件に反応。
ディプロは「『Climax』の制作は、ザ・ウィークエンドの『House of Balloons』に貢献したね。それらの初期のレコードを聴いたときは衝撃を受けたよ。沈黙の中にソウルフルがあり、宇宙のような象徴的な声。R&Bがダークなエッジを持っているというアイディアをアッシャーにももたらしたかったんだ」「ぼくが大好きな歌声の一つだよ。ぼくはアッシャー、アリエル、エリック、このすばらしい楽曲を一緒に作ったみんなに感謝している。ビートを作る前に曲のタイトルをつけたんだ。この曲は初期からコンセプトがあったからね」と、どちらの作品も絶賛し、ウィークエンドに影響を受けたことを認めている。
one of my favorite voices of all time. I'm glad @usher, Ariel, Eric, and I all got together to make that epic song. I remember I had the title of the song before I had the beat. It was conceptual from the beginning.
— diplo (@diplo) April 9, 2020