人気歌手のテイラー・スウィフトが、過去に所属していたレーベルより自身の同意なしに新アルバムがリリースされたことに関し、批判のコメントを発表した。
昨年6月、テイラー・スウィフトがデビューから2018年まで所属していた、カントリー・ミュージックに特化したレコード・レーベル「ビッグ・マシーン・レコード」を、ジャスティン・ビーバーなどを手掛ける敏腕マネージャーのスクーター・ブラウンが約300億円で買収した。これにより、テイラーの過去の楽曲の権利が実質スクーター・ブラウンのものとなり、これに対しテイラーは猛反発。
テイラーは、スクーターがクライアントであるジャスティンやカニエ・ウェストを利用して自分のことをイジめてきたこと、そしてそんな彼に楽曲の権利を奪われてしまうことにショックを受け、また「ビッグ・マシーン・レコード」に楽曲の権利を持たせてもらうことができなかったことを暴露した。
そして今回なんと「ビッグ・マシーン・レコード」は、テイラー本人の同意なしに、彼女の過去のパフォーマンスを収録した新アルバム「Live From Clear Channel Stripped 2008」をリリースすることがあきらかに。これに対しテイラーは反論のコメントを投稿した。
ℹ️ | To support @taylorswift13 please do NOT stream the “Live From Clear Channel Stripped 2008” performances — this will put money straight into BMLG’s pockets 🙅♀️
INSTEAD if you want to you can watch/listen to the tracks uploaded by a fan on YouTube here: https://t.co/XWOph692Wb pic.twitter.com/4nWc6T12zk
— Taylor Swift News (@TSwiftNZ) April 23, 2020
テイラーはインスタグラムのストーリーに「私の以前のレーベルが、私のライブパフォーマンスの“アルバム”を今夜リリースすることを教えてくれたファンに感謝しています。リリースされるのは、私が当時18歳だった2008年に、ラジオのショーのパフォーマンスです。ビッグ・マシーンは2017年のリリースと書きましたが、実際は今日の真夜中に発売します」と、12年前のライブアルバムをビッグ・マシーンがリリースすることを、ファンから聞いたと書いた。
さらに「この件に関しては、みんなに正直に話しているから言わせてもらうと、このリリースに関して私は了承していません。スクーター・ブラウンと彼の金銭的サポーター、23キャピタル、アレックス・ソロス、ソロスの家族、そしてカーライル社は資金残高を見て、(ビッグ・マシーン買収のための)350億円を費やしたことを後悔して、もっと稼がなくてはと決めたようです」と、買収に関わった人や会社を名指し。買収で使ったお金を取り戻すために、テイラーの音楽を使い稼ごうとしていると指摘した。
「彼らはまた、こんなにも恥知らずで欲深い行動を取った。このコロナウィルスの時期に。趣味が悪いけど、全部お見通しです」と、スクーター・ブラウンたちを痛烈に批判した。
これを見た一部のファンは、テイラーをサポートするためにビッグ・マシーン・レコードから発売された「Live From Clear Channel Stripped 2008」をストリーミングしないように呼びかけている。
テイラーは今年11月から、過去の楽曲全てを再レコーディング&再リリースすることを発表した。これにより、自らの手で作った楽曲の権利をやっと取り戻すことができる。