歌手テイラー・スウィフトの過去の楽曲の権利を買収したことでテイラーの猛反発を受け、現在も対立状態であるスクーター・ブラウンが、この騒動で学んだ教訓を明かした。
昨年6月、テイラー・スウィフトがデビュー時から2018年まで所属していた、カントリー音楽に特化したレコード・レーベル「ビッグ・マシーン・レコード」が、ジャスティン・ビーバーなどを手掛ける敏腕マネージャーのスクーター・ブラウンの会社に約300億円で買収されたことがニュースに。これによりテイラーの過去の楽曲の権利は、実質スクーターのものとなった。
この事実を知ったテイラーは、スクーターがこれまでジャスティンやカニエ・ウェストを利用して自分のことをいじめてきたことや、そんなスクーターに自身の過去の楽曲の権利を奪われてしまうことにショックを受けたこと、また「ビッグ・マシーン・レコード」に楽曲の権利を持たせてもらうことができなかったことなどを、SNSで明らかにした。
そんなスクーターは、今回イギリス版「GQ」紙のインタビューに登場。そこで、議員へ立候補することを一度は考えたことがあると告白した。「前に議員に立候補しようと考えたことがあるんだけど、僕にはリーダーシップが足りないと思っていたからね。でも僕には小さい子供たちがいるから、気をつけて行動しないといけないと思ってやめたんだ」と、子どもたちを理由に立候補をやめたという。
さらにスクーターは「最近、僕は知らない人から公に攻撃された。その人は僕と会話をすることを拒否した。僕はその人の幸せだけを願っているけどね。いつか話し合いができることを願っているよ、だってきちんと話し合えばこんなことは避けられたのに」と、テイラーの名前は出さなかったが彼女のことと思われる話題に触れ、テイラーを”知らない”と表現した。加えて「この件で学んだのは、僕の子どもたちが10代やもう少し成長していたら、彼らにとってとても大変な事になっていたということ」と、家族を危険に晒す可能性があったことを学んだと話した。
スクーターは「だからもし自分が議員になったら、信じられないほどあざ笑われたり私生活が露出されたりすることに耐えられるかわからない。子供にそんな思いをさせていいのかもね。だから今はプライベートを守るために最善をつくしているよ」と、家族を守ることを最優先にしていると話した。
スクーターは以前、テイラーとの騒動後に脅しのメールや行動を取る人が多く出たことを明かしている。「僕はこれ(騒動)を簡単に取り扱うことができるけど、殺人の脅迫とかオフィス閉鎖にまで事態が及ぶと難しいよ・・・手に負えなくなっている」「今はみんなマインドがおかしくなっていて、酷いことができちゃうような恐ろしい状況になっている」と、彼を取り巻く環境が悪化していることを明かした。実際にスクーターや彼の妻、幼い子どもにまで脅し行為がされているという報道もあった。