新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、大打撃を受けている映画業界。現在も、いつ終息するのか定かではない中、2ヶ月後の7月に『ムーラン』を予定通り公開することをウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者であるボブ・シャペクが認めた。
ディズニー史上最強ヒロインを描くファンタジー・アドベンチャー『ムーラン』。主人公ムーランを演じるのは、大抜擢となったアジアンビューティーのリウ・イーフェイ。そして脇を固めるのが、コン・リー、ジェット・リー、ドニー・イェン。世界で活躍し、アクションにも定評がある実力派俳優陣が揃い、そしてクリスティーナ・アギレラが主題歌を担当することでも話題となっていた。しかし、新型コロナウイルスの影響により、無期限延期が発表。その後、2020年7月24日に米公開日が決定していた。
現時点では、いくつかの劇場チェーンの営業が再開しており、人々は新しい映画が上映されることを期待しているが、現実的に考えると、劇場が営業を再開しても、ウイルス感染を懸念する人が多いことで、以前ほどの集客は見込めないのではとの声もある。そのため、いくつかの報道では、公開日などをスケジュール通りに固定してしまうことは安全ではないとしている。
そんな中、ディズニーCEOに新しく任命されたボブ・シャペクは、ディズニーが『ムーラン』の公開を7月に予定していることを認めた。「ディズニーは、わたしたちは楽観的主義者の集まりです。そして、私が思うに、この人気タイトルをリリースするにはとてもいい時期でしょう」とコメントした。それと同時に、彼はディズニーの劇場公開が「段階的」になることも認めた。
多くの映画ファンは7月に劇場で『ムーラン』を見ることを待ち望んでいるが、一方で健康と安全を第一に考えなければいけない。今後の映画業界の行く末は、新型コロナウイルスの感染防止対策にかかっている。