上海ディズニーランドは11日、3ヶ月半ぶりに営業を再開。再開にあたっては、ゲストのマスク着用や入園時の検温、入場者数の制限など様々な感染防止策がとられている。なお、8日金曜日に発売されたチケットは数分で売り切れていた。theguardian.comが伝えている。
現在、中国では個人の健康状態をアプリで管理しており、問題ない状態を表す緑色表示の人物のみが入場を許可される仕組みとなっている。しかし子供のプレイエリアやいくつかの施設は依然閉鎖されたままになっており、密集を避けるためパレードや夜間のショーも実施されない。また上海ディズニーリゾートは営業再開にあたり、「キャラクターとの近距離での写真撮影や交流は当面の間禁止にする」と発表している。
VIDEO: Shanghai Disneyland reopens following a more than three-month #coronavirus shutdown as China moves nearer to normality and Walt Disney Co. seeks to plug the flow of red ink caused by the pandemic https://t.co/3iWm4vKZZj pic.twitter.com/wLVuuo96YM
— AFP News Agency (@AFP) May 11, 2020
上海ディズニーランドは今年1月24日、世界のディズニーランドに先駆けて営業を休止した。しかしながら、今回の新型コロナウィルス感染拡大に伴いウォルト・ディズニー社の利益は前年比9割減となっており、回復させるためにも早期の営業再開が望まれている。
We are very excited to celebrate the phased reopening of Shanghai Disneyland on May 11th. To honor the occasion we are taking you back to the Park’s original 2016 grand opening ceremony. Enjoy the enchantment of that special night. https://t.co/yv2bRL5aWL #DisneyMagicMoments ✨ pic.twitter.com/2D2he43HjT
— Disney Parks (@DisneyParks) May 8, 2020
また、同社はテーマパークだけでなく、クルーズ船の欠航や映画館の営業休止に伴う映画公開の延期など影響は計り知れない。昨年米国内でスタートした動画配信サービス「Disney+」が唯一の望みとなっている状況だ。
さらに先日、同社は10万人にのぼる従業員の一時解雇を決め、給与支払いを停止した。それにも関わらず上層部は依然高額の報酬を得ていることから、上院議員のバーニー・サンダース氏や創業者一族の子孫でもあるアビゲイル・ディズニー氏が批判の声をあげている。
2月にCEOから取締役会長となったボブ・アイガー氏は今年度の給与全額カットを発表したが、数百万ドルにのぼるインセンティブ報酬は受け取るようだ。
日本やアメリカ、パリのディズニーワールドの営業再開はまだ未定で、一部アナリストたちは再オープンは来年になるのではないかと予想する声もあがっているが、果たして上海ディズニーランドは営業再開しても感染を防ぐことはできるのだろうか。